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2009年8月30日 (日)

河口さんとアキハバラ塾とカナダ

私の友人、河口さんは変な人だ。
いい年をして、若者と同じようにヨレヨレのシャツに綿パンツ姿でどこにでも現われる。

いいと思えば、後先考えず、サッサッとやってしまう。
口より先に手が出るといった感じで、始めてしまう。
彼なりに理屈があるんだろうが、自分の感性を信じて行動している。

まあ今時珍しい人だ。

喋り出したら止まらない。
話はあっちこっちに飛ぶ。

ウツウツ、ジクジクといった類の言葉がおよそ似合わない人でもある。

うつ病とか登校拒否の子も、彼としばらく一緒にいれば、治ってしまうだろうとすら感じる。
精神病のお医者さんにかかるよりいいかもしれない。

体力はある。
朝から晩まで動いても全く疲れを見せない。

そんな彼は、とうとう広島を飛び出して、カナダのモントリオールで商売するといって出かけて行った。

昨年秋に市長のカナダ訪問団の一員としていったとき、日本から筆や折り紙、扇子を持っていって、売った。
意外と評判がよかったようだ。
その時の経験から、カナダでは日本の古いものは売れると感じたようだ。
日本では価値がなくともいい。
ガラクタでいい。
価値があるかないかを決めるのは、買う人が決めればいいというわけだ。

1_2

どこの家にも、世代が交代し、不要になったが、捨てるには勿体ないと、処分に困っている品物は結構ある。

結婚式の引き出物なんてのも、その最たるものだろう。

普通はそれをどこかのフリーマーケットに出して処分している。
捨ててしまう場合もある。

そんな品物をカナダに持っていけば、もっと高く売れるはずだというのだ。

「そんなガラクタでいいのですが、ありませんか」と私の友人達に声をかけたらどんどん出てきた。

アキハバラ塾の事務所の中はそうしたものであふれかえった。
古いものだからなんとも汚らしい。
河口さんらしいと言えば言える。

そうして集めた古いお茶のセットや古い漆器を、モントリオールで売るんだいって、仲間と一緒に出かけて行った。

今回は8月1日でのモントリオールの「祭りジャポン」に参加し、テントのお店を開いて販売したという。

結果は、初めてということもあって、なんとか足を出さずに済んだという程度らしい。
初めてにしては、は立派なもんだ。

写真で見ると随分とこじんまりしたお店だ。
この程度の規模のお店で儲けるというのはそもそも無理だろう。

「日本人にはさして価値がないかもしれないが、歴史のないカナダの人には、そうしたものがなんとも美しいもの、歴史を感じさせるものとして尊ばれるようだ」という。

「それとおまけが一つありました。
あの有名な「シルク・ド・ソレイユ」のプロダクトマネージャは日本人で、「広島公演の開催に協力したい」と言ってくれました。
市民球場跡地に作られる予定の広場を使って、大イベントが実現できるかもしれません」
と興奮していた。

インターネットと時代の最先端を行く技術に詳しい河口さんが、古いものに価値を認め、それを売って商売にしようというのだから可笑しい。

河口さんはほかにも沢山やっていることがある。

これからの時代は農業だと言って市民農園も借りている。
でもこれは数回でかけただけで、あとは荒れるに任せているようだ。

これも河口さんらしい。

今回の話の原点はアキハバラ塾にある。
アキハバラ塾は「ネットで販売する方法を無料で市民に教えます」というのだ。
ネット販売の技術は大学でだって教えている。
アキハバラ塾のユニークなのは、すでに自分でお店をやっていたり、作っていたりする人に、「こうすればネットで販売できます。そうすれば広島に住んでいる人だけでなく、広島以外に住む人、例えば中国でも、カナダの人にも販売できます」ということを教えている。

教える内容は極めて現実的だ。

インターネットとはそもそも何か、なんてことはいわない。
理屈なんかどうだっていい。
今自分のお店にあるものをネットで販売するにはどうしたらいいかを教えるのだ。

塾に参加した人は、いまさらITがどうのこうのということを勉強なんかしている暇はない。
HPが無料ででき、それでお店の商品が一つでも余計に売れればいいという人たちだ。

河口さんは「広島以外の人に物が売れれば、広島市にとっても最高じゃないですか」という。
「ネットで一つでも余計に売れればいいじゃないですか。
今は大して売れなくとも、いずれ売れるようになればいいでしょう。
そんなお店が100も200もできてくれば、凄いじゃないですか」
という。
極めてネット時代の発想だ。

河口さんは、自分が儲けるためだけに頑張るわけではない。
他の人が儲けるのを手伝うのだ。
自分の持っている知識を惜しみなく人にあげてしまう。
いわゆる社会起業家だ。

そうした試みのアキハバラ塾を広島市が支援している。
素晴らしいことだ。

アキハバラ塾から沢山の新しい起業が生まれることを期待したい。

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