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2009年8月 8日 (土)

大和ミュージアムの役割?

 呉の大和ミュージアムに大型の上映施設が新設され、修学旅行のオリエンテーションにも役立つと元気がいい。開館5年で5百万人の入館者クリアーは合併の遺産で全国に誕生した博物館・科学館・美術館などの箱物の中では抜群の実績を生んだ優等生…の新手だ。

「戦艦大和を通して技術の進歩と平和の大切さを伝える」のがこの博物館の目的で①造船技術を通して、呉の歴史を伝え②呉が関わってきた科学技術を新しい時代に活かし③平和の大切さを未来に伝え④周辺施設と調和を図り人が集う施設にすると掲げている。

 呉は明治22年に呉鎮守府、36年に海軍工廠が置かれ、戦前は戦艦大和を建造した軍港で海軍の街として栄え、戦後は戦前から培われてきた技術が新しい技術と連携して世界最大のタンカーを次々に建造し重厚長大型産業の礎として日本の近代化に大きく貢献した。
 
 入館するといきなり船首に菊の紋章が飾られた実物十分の一とはいえド迫力の戦艦大和が鎮座して見学者を迎える。様々な海軍の戦艦巡洋艦など軍艦の陳列に実物大の零戦までも陳列されている。教育的見地から「平和の大切さを未来に伝える」と展示の基本方針に掲げられた部分が全く見えてこない。
 
 見学中、随処で“すごい”“かっこいい”という囁きが聞こえてきた。
 目を向けると未だ小学生と思しき子と父の姿がある。教育的見地からの指導や展示は疑わしく感じてしまうのは、私だけではない。九州から来た友人夫婦も「戦争館か戦争賛美館」なのかと首をひねっていた。広島で原爆資料館を見た後だけに強い違和感を抱いていた。

 HPを開いて見ると教育プランの提案と言うページがある。修学旅行用に旅行業者や教師への手引き的なページに乗組員が娘に宛てた遺書や乗組員の間で「特攻で死ぬ事の意味」を巡って起きた大論争、乱闘騒ぎが「我々は日本の将来の為に死んで行く」と言う幹部の言葉で沈静化した…などが示されている。
 いま上映中の映画「真夏のオリオン」で、人間魚雷で出撃を焦る若い特攻兵に艦長は「死ぬために闘ってはいない、生きるための戦いだ」と敢えて出撃を抑え、命永らえる場面がある…反戦平和の志に似て非なるものがある。大和陳列はそれを微塵も発していない…?。

 原爆資料館とセットで見て初めてわかる戦争の悲惨や恐ろしさ、何よりも非人間性を訴えることができる…とするならば、隣の「鉄のくじら館」は何なのだ。海上自衛隊のPR館そのものだ。「核武装論」を振りかざす田母神元幕僚長のような人物を送り出す自衛隊の存在を改めて問い直し、今こそ「大和ミュージアム」の展示の見直しが必要ではないか。

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