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2009年8月13日 (木)

被爆建物―旧陸軍被服廠をHIROSHIMA VISITOR’S HOUSEに

先日、中国新聞に、県は旧陸軍被服支廠の建物を、解体する方針を固めたという記事が載っていた。
被爆建物としての意味があるので、一部は保存するというが、それにしても、勿体ない。
勿体ないといっているだけは、事は解決しない。
もっと具体的に、どうしたらいいのか、市民として考え、行動しなければいけない時に来ているようだ。

現存する建物は4棟、3階建て、延べ床は約2万M2というからかなりの規模だ。
傍に行ってみるとその大きさに圧倒される。
しかし、なかなか味わいのある建物だ。
建物はRCの構造体に、レンガを貼り付けているようだ。
珍しい構造だ。
1913年建設というから、築後そろそろ100年近くなる。
それだけでも十分歴史的建造物といえる。

1_6

原爆投下直後は負傷者の救護所として使われ、その後校舎、寮、倉庫等様々に使われたが、今は全く使用されていない。
窓枠は壊れ、レンガも痛み、老朽化が進み、立ち入り禁止になっている。
屋根も相当に傷み、雨漏りもしているだろうと想像される。

途中博物館としての構想もあったが、それも財政難で頓挫したという。

売却するにも買い手はなし、かといって保存するには30億円以上はかかるという。
買手側としてもは、被爆建物としての価値を考えるとそう簡単には大規模な改修はできないだろうから、使い方だって制限を受ける恐れがあるとなれば、そりゃ躊躇せざるをえないだろうと思う。

ショッピングセンターにするにはアクセスも悪く、駐車スペースもない。
太い道路から1本入り、周りは住宅街だ。
前面道路は車が行き違うにはちょっと狭いくらいの道だ。
ショッピングセンター等の集客施設とするにはまったく不向きだ。

倉庫にするにも大型トラックのアクセスができないだろうから、不向きだ。

となると住居系以外の使い方は難しい。

しかし、だからといって、お金がないからとか、使い方が難しいとかのだけの理由で壊してしまうのはおかしい。

被爆建物としての平和を伝える場としての価値は、いまさらいうまでもない。
そうした面からだけでも、修復、保存するだけの価値があると思うが、使い方だって考えようによってはあるはずだ。

見方によっては、あれだけ大きな歴史建造物を30億円で出来ると思えば安いもんだ。
あれだけの建物を今から造るとすれば、坪50万円の建設費ではできない。
古い建物として、なんでも鑑定団的に評価したって、凄い価値がある。

世界のグローバル化がどんどん進んでいるが、同時に広島の平和の拠点としての価値はどんどん高まっている。
世界各国から沢山の人たちが広島に来て、平和について考え、交流することの意味も強く意識されるようになってきた。
そうした人たちが広島で宿泊しようとしたとき、最低でも1泊で5,000円はかかる。
日本の宿泊費は高すぎる。
安価に泊まれる施設が圧倒的に不足している。
1泊数千円で泊まれる施設が欲しい。

各部屋にバストイレがなくともいい。
シャワーと大浴場があればいい。
昔のユースホステルのように安く宿泊できる施設が今改めて求められている。

それなら、そんな要望に応える宿泊施設として、この旧陸軍被服廠を改装して、使ったらどうだろう。
HIROSHIMA VISITOR’S HOUSEを作るのだ。

これだけ大きな建物だ。
宿泊施設として改装すれば、1,000人位泊まれる施設となるだろう。
それでも、その程度の人数の出入りであれば、周辺の街とも融合するだろうし、前面道路が狭くとも大丈夫だろう。
主として国内外の個人客が泊まるとすれば、駐車場だっていらない。
タクシーの車回しがあればいい。

数日間泊まる施設としてもいいし、長期の滞在に対応する寮のような使い方をしてもいい。
広島平和文化センターを訪れた人は、文化センターの入場券の半券を渡せば、割引するようにしてもいい。

ここに泊まったことが縁で、あちこちの国の友人ができるかもしれない。
そんな場ができれば、それだけでも世界の平和に貢献することになる。

8月6日前後には広島市内には圧倒的に宿泊施設が不足する。
そうした状態を1年中、365日、創り出すためには、なんとしても安い宿泊施設が必要だ。

そうなれば、広島の街だってもっと賑やかになるはずだ。

広島から平和を発信するためにも、千客万来の広島市となるためにも、そんな安価で泊まれる宿泊施設の充実は意味のあることだろう。

HIROSHIMA VISITOR’SHOUSE財団を作って資金を集め、建設し、そこが運営に当たってもいい。
ネットの時代だ。
資金は、それこそネットを使って、世界中から集めるのも一つの方法だ。
世界中の人から、1人1,000円を集めれば、300万人で30億円になる。

ビジネスホテルの建設費は坪30万円位だそうだ。
この旧陸軍被服廠の建物は約6,000坪だから、まあ30億円くらいあれば、そこそこのHIROSHIMA VISITOR’S HOUSEはできる。

やり方によっては、単純にビジネスとしてやっていけるかもしれない。
そうした可能性も検討したらどうだろうか。

「HIROSHIMA VISITOR’SHOUSEを造る」
旧陸軍の施設を、平和を発信する拠点に作り変えるのだ。
壊してしまっては、もとに戻らない。

被爆建物の利用方法、資金集めの方法にしても、それに相応しいやり方があるはずだ。

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コメント

解体するにしても、解体時にしか調査出来ないことが有ります。明治期のコンクリートと鉄筋の材質と経年変化、基礎工事と土質等々、沢山の貴重な資料が眠っています。素晴しい提案で、完全保存されることは望ましいことですが、もし部分保存になった場合でも、公費を使って、二度と入手不可能な貴重なデータ収集を是非考えてもらいたいものです。

>先日、中国新聞に、県は旧陸軍被服支廠の建物を、解体する方針を固めたという記事が載っていた。
とありますが、何時の中国新聞の夕刊に掲載されていたのでしょうか?
私の方は中国新聞の朝刊をチェックしているのですが“旧広島陸軍被服支廠”を「広島県が取り壊しの方針」について報道した記事を読んだ記憶がないのです。
私が知っているのは7月11日の読売新聞WEB版に掲載されていた記事のみなので、お忙しいとは存じますが、教えていただけないでしょうか?

蛇足ですが、建物の中には入れなかったのですが、『Hiroshima Art Document 2009 国内外の作家による現代美術展』の会場として、“旧広島陸軍被服支廠”の敷地に入る事ができたので、建物を外から見たのですが、広島県が被爆建物でもある“旧広島陸軍被服支廠”を放置しているため屋根の上に植物が生い茂り、私には無残な状況に見えました。

KAKA様

そうですね、100年も前の技術がどうだったか、そして100年経つと建物はどうなるか等、そこには沢山の物語があるでしょうね。
興味ありますね。
壊してしまえば2度と戻らないものですから、きちんと歴史として残すことは必要でしょうね。

shirusu様

書き込み頂きありがとうございました。

改めて新聞記事をひっくり返してみました。
私の参考にした記事は、読売新聞2009年7月11日(土)の記事です。
失礼しました。

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