広島ブログランキング

  • 広島ブログ
無料ブログはココログ

« 広島ブログとRX500とカーフェスティバル | トップページ | 島本整体「トントン」① »

2009年7月22日 (水)

岩国空港とネットワーク理論

中国新聞2009年6月28日の朝刊に、岩国基地が民間空港として2012年再開されることについての特集が載っていた。

初年度の利用者の予測は43万人。
全日空が東京便を1日4往復就航する予定だという。


同じように基地と共用をしている三沢空港は新幹線が開通したことで、利用客がピーク時の59万人から39万人に激減した。

6月4日にオープンした静岡空港は106万人と予測していたが、即インフルエンザ・ショックに見舞われ搭乗率が予想を大きく下回っている。

持続可能な空港とするためには、利用客をどう想定するかが、重要だと記事は指摘している。

岩国周辺の人々にとって、便利になることは確かだ。

この程度の利用客数では、通常であれば、とても空港建設ということにはならないだろうが、殆どの費用を基地側が負担するからということで、岩国空港は開設されたということだろう。

いま日本全国に純粋に民間利用だけを想定した地方空港がどんどんできていっている。
それは、空港利用税という特別会計の仕組みがあるからだという。

そうした空港は、空港建設費だけでなく、空港維持費に対しても毎年かなりの額の補助金が地方自治体から出されている。
それは静岡空港に限ったことではない。
殆どの地方空港には何らかのかたちで補助金が出されている。
それがますます増え、大きな地元負担になることが心配されている。

しかし中には上手くいっていると思われるケースもある。

小松空港は、防衛省との官民共用だが、民間空港の利用者は240万人もいる。
これなどは、官民共用空港の成功例といえるだろう。

興味深いのは、北九州空港だ。
昔の小さな飛行場だった時は、年間利用者数が約40万人だったのに、新空港になった平成18年からは一気に130万人になった。
規模が大きくなって大きなジェット機が飛べるようになったということと、北九州地区に日産初め沢山の企業がこのころに進出したということによるのだろう。

空港も上手く時代の風をつかみ、やり方次第では大幅に利用客を増やせるということだろう。

岩国基地の民間空港開始によって、広島空港の利用客は減るだろうと予想される。
広島空港にとっては、岩国空港は迷惑な存在だ。

しかし、少なくとも岩国の周辺に住む人にとっては、岩国基地が使えるようになったら、それは便利になるというのは確かだ。

また広島空港はCATシステムを導入してからは滅多に着陸不能ということはなくなったが、それでもすぐ近くにバックアップ空港として岩国があったほうが、利用者としては都合がいい。
そうなれば東京に引き返すとか、福岡空港に着陸とかということもなくなる。

利用者の立場からみれば、岩国空港があったほうがいいというわけだ。

いままでは何でもかんでも1極に集中してきた。
それがいいことだといわれてきた。
東京、北京、上海、ロンドン、ニューヨークのように都市は巨大化し、そこに人も物も情報も全てが集中してきた。

空港についても、世界的な流れは、シンガポール空港とか仁川空港に見られるように、空港は巨大化し、ハブ空港化するべきだという方向で進んできた。

利用者にとって都合のいいのは、巨大空港が遠くにあるというより、小さくともいいから身近に空港があった方がいい。
それも、できるだけ頻繁に飛行機が飛んでいるほうがいい。
北京にいくのに、広島空港から羽田空港にいって、それからさらに成田空港までいかなければいけないというのは何とも不便だ。

広島空港から直接北京に行けるようになった方が便利に決まっている。

ハブ空港論は、見方を変えれば、いかに効率よく人、物を運ぶかという供給者側、企業側からの理論だ。

インターネットの時代になって、小さくともネットワークを作ることで存在がすることが可能になった。
それは集中し、巨大化する必要がなったということでもある。
そんな現象がいたるところで見られるようになった。
とてつもない世界が出現した。

分散していてもネットワークでつながればいいというのはいわば利用者側の欲求だ。
技術の発展が、利用者側の欲求に応えることを可能にしたということだ。

今すべての現象に、凄まじいパラダイムシフが起きている。

企業にとって経営的に好ましいのはハブ空港化だといえるが、利用者にとって好ましいのはネットワーク化された空港だ。

通常の民間空港の損益分離点は、普通の民間空港では200万人位だとすれば、中国、インド、インドネシアとの交流が増えれば、簡単に200万人位クリアできそうだ。
それらの国々の経済発展の凄さを見ると、意外と近い将来達成できそうだ。

空港の利用者増が、小さな空港の存在を可能にするかもしれない。

日本の空港の現状は、すべてが羽田空港に集中し、羽田との路線を確保することが地方空港の生死を決めているが、それは企業側の論理であって、利用者側の論理ではないとすると、案外次の時代は、羽田空港だけに頼らなくてもやっていけるかもしれない。

広島市にとっては、広島空港と岩国空港の2つあることは、広島市の交通拠点性を高めることになる。
その結果、広島市への訪問客は増えるだろうと予想される。

岩国空港ができたことで、広島空港の利用客は一時的には減るだろうが、長期的に見れば広島市のポテンシャルが高まり、産業が集積し、そこからまた新たな産業がお起こり、その結果、将来的には広島空港の利用客が増えることになると予想されるというプラスの循環も予想される。

そのためにも、山陽自動車道から、岩国空港にもっと容易にアクセスできる道路をつくり、岩国空港の利便性を高める必要もあるだろう。

日本は利権絡みで、やたらめったら全国各地に小さな空港ができているが、それは案外世界の最先端をいっているなんてことになるかもしれない。

そうなったら愉快だ?

*お願い
この文章の下にある《広島Blog》というバナー(画像)を クリックしてください。

« 広島ブログとRX500とカーフェスティバル | トップページ | 島本整体「トントン」① »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/211008/45683041

この記事へのトラックバック一覧です: 岩国空港とネットワーク理論:

« 広島ブログとRX500とカーフェスティバル | トップページ | 島本整体「トントン」① »

関連書籍

  • サイフもココロもハッピーに!ちょびリッチ
2018年11月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30