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2009年6月27日 (土)

本郷カントリークラブと会員権

先日、広島市内から約1時間、広島空港からほど近いゴルフ場、本郷カントリークラブでプレイした。

開場は1977年というから、開業して32年目になる。
木も随分と大きくなって、落ち着いたゴルフ場になっている。
コナラやクスの類も多く、メタセコイアやナナカマドも植えられている。
新緑がきれいだった。
秋には紅葉が美しいだろうと思う。

コースは中国地方のゴルフ場にしてはフラットで、広い。
一つ一つのホールに表情があり、楽しいコースだ。
しかし右ドッグレッグのコースが多かったり、ミドルの4番ホールの2打目はとんでもなく長い谷越えのコースがあったりし、ちょっとコース全体のバランスが悪いのが気になるといえばいえる。
コースの設計は浅見緑蔵さんだ。日本のプロゴルファーの草分けの一人でもある。

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このゴルフ場もバブル景気崩壊とともに倒産し、今では外資系のアコーディアグループが運営している。
今正会員を募集している。
募集要綱によれば、入会金35万円、年会費31,500円、募集人員は200名だという。

このゴルフ場が、かってバブルの頃会員権がいくらしたか知らないが、広島カントリークラブが1億円したといわれた頃には、やはり数千万円はしただろうと思われる。
それが今回の募集では預託金がゼロ、入会金のみだ。

バブルの頃は、預託金付の会員権を買えば、数か月後には倍になるなんてこともあった。
ゴルフをして、お金が儲かるのだ。
その頃は皆競って会員権を買った。
ゴルフの人気も凄かった。
猫も杓子もゴルフをしたという感じだった。

会員権を買って正会員にならなければ、プレイの予約はできないとか、ビジターフィーは数万円もするのに、平日、土休日に関係なくプレイフィーは500円位とかの優遇制度もあった。
でも会員権を買う人にとっては、そんなことは会員権が数倍に値上がりすることを思えばどうでもよかった。

その頃は首都圏で、ゴルフ場をつくるには大体土地を取得するだけで100億円、コースとクラブハウスを作るのに100億円位していた。
計200億円位が標準的なゴルフ場の建設費だった。

2,000万円の会員権を、1,000人に売れば、無利息のお金が簡単に集められ、ゴルフ場を作ることができたのだ。
200億円の事業だから、ゼネコンにとっても、金融機関にとっても美味しい仕事だった。

バブルがはじけ、不動産は永久に値上がりするという神話が消えると、ゴルフ場の会員権価格も暴落した。
会員権の値上がりが期待できなくなったら、預託金も返済を求められるようになった。
預託金は、通常10年後にお返ししますよと約束して、無利息のお金を集めていたのだ。
値上がりが期待できなくなれば、預託金を払った人は返してくださいということになるのは当然のことだろう。

しかしその預託金の200億円はゴルフ場のコースと建物になっているわけだから、返済なんてできるわけがない。

その200億円を銀行から借りれば、金利3%としたって、支払利息だけで年間6億円になる。
ゴルフ場の利用客数は通常年間で大体5万人くらい、単価は15,000円くらいだから、総収入は7.5億円くらいにしかならない。
それで6億円の金利を払えるわけがない。
そうなれば、銀行だって貸してくれない。
その結果、日本中の殆どのゴルフ場は倒産したというのが、あのバブル景気の典型的な姿だ。

倒産したって、営業収支はなんとか黒字にはなっているから、ゴルフ場が閉鎖され、荒地となって、元の山林に戻ることはなかった。
ということもあって、殆どすべてのゴルフ場は倒産しても、閉鎖されることなく、そのまま営業は続けられている。

でもその利益は数千万円のオーダーだから、収益還元法でいけばゴルフ場の価値は数億円ということになる。
その価格で取得したのがいわゆる外資だ。

200億で作られたゴルフ場がたったのゴルフ場が数億円で取得できるのだ。
それなら日本の企業が買えばいいだろうにと思うが、そんな余裕のある企業はその頃はなかった。

この本郷カントリークラブも外資のゴルフ場運営会社アコーディアグループが取得し、経営している。
アコーディアグループの株の44%はThe Goldman Sachs Group(ゴールドマン・サックス・グループ)所有している。
アコーディアグループはスポーツ振興、日東鉱業、土浦カントリークラブ、フェニックス・カントリー・クラブなどを子会社に持ち、今では全国に123カ所のゴルフ場を所有している。

世の移り変わりの激しさをここにも見ることができる。

今では正会員でなくとも、大体どこのゴルフ場でもプレイの予約はできるようになったから、よほどのことがない限り会員権を買う人はいない。

こうした背景の中で生まれたのが、この本郷カントリークラブの始めた入会金のみの正会員制度ということなのだろう。
プレイフィーは平日6,020円、土休日6,8200円というのも、預託金なしだから当然の価格だろう。
グルファーを確保し、収益性を確保しようということでは、よく考えられた仕組みだ。

この本郷カントリークラブの工事費がいくらかかかったか知らない。
しかしそれ相応に土地代、工事費がかかっているはずだから、この金額で正会員になれるというのは、安いともいえる。

もしかしたら、いずれこの会員権は高くなるかもしれないという楽しみもある。
あくまで「かも」だが。

私もお金と暇があったら買いたいくらいだ。
会員権が値上がりしなくたって、年に10回、10年いけば充分モトはとれる。
私だって、後10年はゴルフができる?

問題はその暇と金だ。
ちょっとな!

貧乏人はいつも損するというのは、世の常なのだろう?
仕方ない、諦めるか。

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