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2009年5月31日 (日)

超小型電動自動車・・・20KM速度制限道路

街中でときどき老人が電動の車いすに乗っているのを見かける。
便利そうだが、なんとなく危なっかしい。
通常歩道を走っているが、その歩道は注意して見ると結構アップダウンがあって、電動車いすが走るのには意外と適っていない。
電動車いすそのものの構造もバランスが悪い。

私もいずれ使うことになるのだろうが、価格も結構高そうだ。
と思って調べてみた。

今街中でよく見かけるのは、電動カート「パセリ」という商品のようだ。
HPには、JIS規格準拠し、国家公安委員会、型式認定審査の基準的合製品だと書かれている。
それなりに色々基準はあるようだ。
電動カート「パセリ」は、一回のフル充電時の連続走行距離は約30KMも走れるとも書いてある。
価格は大体20万円近くしている。

この程度なら買えそうだが、
でもこれは、あくまでも電気で動く車椅子だ。
どうもあんまりいかさない。

普通の車みたいにもうちょっと格好いいのはないかと、調べていたらあった。
トヨタでも超小型の電動自動車を売り出している。
1人で出かけることをテーマにした「乗る」「走る」「楽しむ」がコンセプトの1パッセンジャーEV コムスというのはよさそうだ。
価格は80万円位する。
これはまあまあ格好いい。
第一種原動機付自転車(4輪)と分類され、時速50KM、走行距離は35KM~45KMと書かれている。
かなりの性能だ。

こうなれば、もう立派な車だ。

1_4

自転車は通常2輪だ。
乗るのは殆どが若者だ。
車にも乗れないような老人が、2輪車に乗り換えるというのは難しい。
4輪車になれば安定感あり、老人にも乗れる。
ましてそれが電動とあれば、大分楽になる。

65歳をこえると1KM以上の距離は殆ど歩かなくなり、75歳を超えれば、500Mを越える行動はほとんどしなくなるという。
3人に1人は65歳以上という時代になろうとしている。
そんな人にとって、格好いい電動自動車で自転車程度のスピードで若者たちに交じって、街中を走ったり、川べりを走ったりすることができれば、さぞ楽しいだろうと思う。

若者は自分で漕いで走る自転車に乗ればいい。
小さな幼児を乗せた女性は電動3輪車だっていい。
老人は電動の4輪車に乗ればいいというわけだ。

環境問題ということもいわれるようになって、自転車専用レーンを設けるべきだという議論もされるようになった。
最近は自転車絡みの事故も急激に増えてきている。
国土交通省も自転車専用レーンの設置にかなり前向きに取り組み始めた。

しかしこれだけ多様な電動アシスト車が街の中を走るようになれば、自転車専用レーンを設けるというのでなく、速度を20KM程度に制限した道路を設けるとした方が、可能性が広がる。

街の中には、時速60KM程度を上限とする普通の車が走る道路あり、時速20KMを上限とする道路があり、そして時速4KM程度の人の歩く道という3段階の道路があるとしたらどうだろうか。

広島市内に当てはめて考えてみれば、鯉城通り、相生通りといった幹線は現状通り普通の車優先の道路とするが、1本裏に入った細い道は速度を20KM以下に制限し、自転車、電動アシスト車を優先する道路としたらどうだろうか。

本通りは歩行者専用の道路というわけだ。

そうなれば、ベロタクシーも電動で動くようにし、この速度制限が20KMの道路を走ればいい。
お客も増えるだろう。

また電動4輪車のカーシェアリングやレンターカーのシステムの整備も必要だろう。
そうなれば、郊外に住む高齢者がアストラムラインやノンステップバスで都心に来た際には、電動4輪車を借りて、デパートや病院を回るということも容易にできるようになるだろう。

いずれにしろ、今盛んに開発が進められている電動4輪車も、なにも時速100KM以上で走る必要もないし、1回の給電で500KMも走る必要はない。

コンセントで充電できるようなシステムも開発されているが、無線で給電できるようにしたっていい。
コンビニに停まれば、給電できるというような、インフラ整備もいずれすべきだろう。

そんな時代がくれば、もっと格好いい、様々の用途に応じた電動4輪車がどんどん開発されるようにもなるはずだ。
中国電力は、数年前から三菱自動車と電気自動車と共同研究を進め、昨年はi MiEV(アイミーブ)を8台購入したしたという。
電力会社としては当然のことだからそれはそれで仕方がない。

今度は中国電力、マツダが協力して、電動アシストの4輪車を開発すればいい。
そうなれば、広島にもう1つ新たな産業が生まれることになる。
両者が協力して、新しい交通システムを作り上げることができれば、こんな素晴らしいことはない。

なにしろ3人に1人は、65歳以上の高齢者の時代になろうとしているのだ。
巨大なマーケットがそこにある。
それを生かすことを考えるべきだ。

広島市は、電動アシストの4輪車によって、環境にやさしい街、高齢者にやさしい街、電動アシスト車を製造する街となるのだ。

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コメント

こんにちは
美濃市での電動4輪車導入にかんする情報を集めていたら、ここに来ちゃいました。
コムスですが、
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gifu/news/20120410-OYT8T01109.htm
となり 新型が発売されるそうです。

そねっと21様

3年も前の記事を読んでいただきありがとうございました。
今更ながらに、ネット社会の凄さに、驚いています。

この3年の間に機能的にも、価格的にもかなり進歩しているようですね。

この美濃市のケースをみると、
そのテーマは「温暖化対策」のようです。

それはそれでいいことだと思いますが、
バイクの代わりというでは、ちょっともったいない気がします。

私はこれからの高齢化社会を見据えたとき、
高齢者、身障者のための交通機関として捉えたほうが、可能性があるように思います。

補助金を持っているのが、経産省という都合からなのでしょうね。
補助金はありがたいことなのですが、本来あるべき姿を歪めてしまう傾向があるようです。


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