広島新球場の初戦
2009年4月10日、広島新球場のカープ初戦を見た。
試合はボロ負けだったが、充分球場の楽しさ、野球の面白さを充分堪能できた。
新球場はネーミングライツをマツダが取得し、マツダスタジアムとなった。
広島市民にとって、もっとも好ましい名称に決まった。
このプロジェクトは、スタートしてからもう軽く10年を越える。
その間、いろいろなことがあった。
そしてこの日、ようやくこの始球式を迎えることができた。
関係者の思いは格別だろう。
球場には、5時ごろ、広島駅から歩いて向かったが、いままでの広島では見たこともないような凄い人の流れだった。
しかし球場に向かう道は、歩行者専用になっていたこともあってか、心配されたような混乱は全くなかった。
後で聞けば、車の混雑も殆どなかったようだ。
関係者の努力の賜物だろう。
愛友市場を過ぎたあたりでもう球場が見える。
球場に向かうスロープを上がっていくに従い、気分もだんだんと高まってくる。
上手い演出だ。
スロープもゆったりしているから、坂道を上がっていくという感じはない。
駅からの距離が遠いのではと心配されていたが、意外と近く感じる。
席は4,000円の内野席だったが、それにしても随分とグランドを近く感じた。
後ろの席の人も同じ様なことをいっていた。
選手のダッグアウトの屋根を下げ、選手の顔が見えるような演出がされているからだろうか。
以前の市民球場では前売りの内野席でも、もう殆ど外野席といっていいような場所だった。
内野席のいいところは全て年間契約で売られてしまっていたからだろう。
新球場では年間契約席は個室、パーティールーム等が当てられたこともあってか、内野席のいい席も前売り、当日券席としてかなりの数が確保されているようだ。
座席の前もゆったりとかなり余裕がある。
トイレに立つときも、それほど隣の人に迷惑を掛けずに済む。
ビールの売り子は、紙コップを渡すのも、随分と楽そうだった。
当日ビールは昨年の最高の売り上げの時の3倍を用意したというが、それでも足りなかったという。
3倍も座席数が増えたわけではないから、それは座席の前には紙コップを置く場所はあるし、つまみを買いにもすぐ立てるし、トイレにいくにも気兼ねなくすぐ立てるということが影響しているのではないだろうか。
うどん、お弁当等の売店も長い行列ができていた。

車椅子席が90席と大量に用意されていたが、広島にこんなに沢山の車椅子の人がこんなにもいるということにも驚いたが、これだけ沢山の車椅子席を設けたということはもっと評価していい。
こんな席は他の球場では見かけない。
市民からの提案を入れて作ったそうですが、これからの高齢化社会にとっては、極めて意味のあることだ。
試合は6回で9:1とボロ負けなのに、誰も帰ろうとしない。
首都圏の球場なら、もう殆ど帰ってしまうだろう。
12:1になっても、あたかも優勝決定戦のような応援風景だ。
新球場を楽しんでいるということもあるろうが、広島の人のカープへの思い入れの強さを改めて感じた。
ルイスが9点を入れられ降板しても、後ろ人は「しょうがないよ、ルイスはエースだからな」といっていた。
通常3塁側席はビジターチーム席で、カープフアンはあまりいないのが普通だが、この球場では3塁側もホームチーム席のようだ。
カープフアンで埋まっている。
中日応援団はレフトスタンドの2階席のパーフォマンスシートに陣取って、応援していた。
まとまって応援することが出来、声も通る。
「敵も頑張ってるな」という演出になっている。
広島ならではの球場の作り方だ。
上手い設計だ。
びっくりするほど野球のことを熟知しているなと思わせる仕掛けが、球場の至る所に施されている。
あきらかに前の球場より素晴らしい球場ができた。
ボールパークという意味がよくわかった。
これで、カープの人気も一気に高まるだろう。
帰りの道路の込み具合はどうかなと気になっていたが、全く混乱はなかった。
球場のあの高いスロープの上から球場を出ていく沢山の人の流れをみるのもまた楽しいことでもあった。
帰りの広島駅までのあの道は、距離があることで、却って人の流れに「遅れ」を作り出し、JR、広電の駅の混乱を避けるのに効果があるようだ。
歩きながら、友達と今日の試合について、お喋りするにはいい距離ともなっている。
球場脇に用意された紙屋町と結ぶシャトルバスは、私が見ていたときには、殆ど乗る人がいなかった。
逆に広島駅のタクシー乗り場は、あの広い駐車場の客待ちの車はゼロだ。
こんなのは久方ぶりに見た。
広電もほぼ満席だった。
カープのユニホームを着た人もかなり乗っていた。
貨物ヤード跡地にできた新球場は、新しい人の流れを作り出した。
ソレイユ、JTゆめタウ等のショッピングセンターとは明らかに異なった流れを作り出している。
人の渦を、より大きなスケールでかき回した感じだ。
新球場ができたことで、県外のお客が増え、広島市内のホテルは満室だったとも聞く。
新球場建設は、広島の経済の活性化に、予想以上に大きな効果をもたらしているようだ。
銀行等の行った経済波及効果予測には入っていない要素が、まだまだ他にもあるように感じる。
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きのう広島駅前での用事が夕方6時頃に終わって外に出たら、応援のメガホンを6本くらいバッグに詰めて駅のエスカレーターに乗っている女性がいたり、「お弁当いかがですか~」の呼び込みの声で、「ああ、今日は新球場のカープ戦があるのか」と気づきました。
試合の結果は残念でしたが、ファンの人たちは楽しんでいったのでしょうね。
施設や周辺の交通環境によく配慮された、いい球場だと知りました。
一度はカープの応援に行こうかな。
投稿: エストウォルド | 2009年5月 1日 (金) 09時41分
エストウォルド様
是非試合を見に行ってください。
また違う楽しみ発見されると思います。
新球場は新幹線からも良く見えます。
ああ広島に着いたなという感じになります。
いままで広島駅周辺にそうしたシンボルになるような建物がありませんでしたから、新球場はそうした面でも価値がありますね。
投稿: 元安川 | 2009年5月 4日 (月) 14時16分
元安川様
新球場は、建設が終わりにさしかかったころから相当目立つようになっていましたね。たまたま新大阪方面から帰ってきたとき、人工芝を植え終わった頃のが見られました。
カメラで連写したのですが、ブレーキをかけているとはいえまだスピードがあって、ぶれぶれにしか撮れませんでした。
今度の休みに妻と球場周辺を廻って楽しむ予定でいます。
投稿: エストウォルド | 2009年5月 6日 (水) 00時53分
私は旧市民球場には一度しか行ったことがありません。彼に連れられて一度だけ行きましたが、狭くて汚くて、野球が特別好きだというわけではない私は、二度と行くことはありませんでした。
でも新球場は単に新しいだけでなく、色々と楽しめる工夫があって、また行きたいと思っています。しかもお金もそれほどかけてないのですよね。随分もめていましたけど、結果とても良いものになったと思います。
投稿: 凜 | 2009年5月 6日 (水) 08時30分
凛様
新球場の楽しさは、東京でも評判になっているようです。
広島市民としては嬉しいことですね。
投稿: 元安川 | 2009年5月 8日 (金) 15時18分
たぶん初めて書き込ませていただきます。
広島市民球場は、そして左翼101m、中堅122m、右翼100mの広さに加え、内・外野とも天然芝であることを考えると、日本のプロ野球チームが本拠地にしている球場の中では(少なくとも現時点で)1番の球場ではないかと思います。
内・外野とも天然芝の球場は、準本拠地まで含めても、あとはオリックス・バッファローズのスカイマークスタジアム(グリーンスタジアム神戸)があるのみです。
そのスカイマークスタジアムは、かつてドーム球場化されそうになった時にイチローが「グリーンスタジアム神戸は日本一の球場」と反対したといいます。ドーム球場だと、どうしても人工芝になってしまい、選手の足腰にかかる負担が大きくなるからです。私も、新広島市民球場が出来るまでは、グリーンスタジアム神戸が一番の球場だと思っていました。
私のウェブログで書いた記事のトラックバックを送らせていただきます。よろしくお願いします。m(_ _)m
投稿: 伊達 純 | 2009年5月10日 (日) 10時19分