広島ブログランキング

  • 広島ブログ
無料ブログはココログ

« ステッキ(杖)の効用 | トップページ | NPT前に「原爆被害者の基本要求」の再認識を! »

2009年5月19日 (火)

残念な「折り鶴施設」への抵抗

 旧日銀支店の改修工事に伴って「折り鶴展示」が暫定的に旧市民球場に移って始まった。
かつて球団事務所や食堂があったあたりの2階が「折り鶴」展示室になっている。
'05年度に寄せられた300万羽分の学校名がアイウエオ順に展示されていて壮観だ。
 初日は1300人、以後も1000人超えのペースはGWも手伝って市民球場の見学があるとは言え、「折り鶴とヒロシマ」や「佐々木貞子さんと折り鶴」などを解説したパネルや古い資料に写真の展示、折り鶴の制作指導コーナーなど臨時の施設とは言え、日銀支店では見られなかった規模と内容は立派な「折り鶴展示博物館」だ。

1_423

 これは、市民球場跡地利用の「折り鶴施設」に繋がる展示としての意味合いが大きい。
 しかし、この計画に対して市議会が“跡地利用計画の予算”の一部をカットして見直しを迫る抵抗をしている。その真意は何なのか…?

 この問題は戦後広島市が抱えて来た「捧げられた折り鶴をゴミ扱いにして来た歴史」が潜んでいる…と指摘する声は意外にも当を得ているように思われる。

 平和公園の中にある慰霊碑をはじめ原爆の子の像や公園内のモニュメントには年間10トンにも及ぶ膨大な数の折り鶴が世界中から寄せられる。亡くなった被爆者を慰霊し核兵器廃絶の願いを折り鶴に託している。
 原爆の子の像に寄せられ山積みになった折り鶴は雨に曝され時に悪臭を放つこともあって、夜陰に乗じて市の清掃職員が定期的に撤去して焼却を繰り返した。捧げた人達の気持は考えられることなく処分されていた。平和都市広島の残念な裏面史だ。

 この扱いについてかねてから疑問を持っていた人達は広島市に保存や別の形での展示提案もあったが真剣に取り上げられることは無く、マスコミも“ごみ処理される千羽鶴”の実態を知りながら扱いについて提案や問題意識を持って取り上げる事なく看過していた。

 こんな状況の下、かねてより鶴の扱いに疑問を呈し公約に掲げた秋葉さんが市長に当選し、’99年就任以来徐々に「折り鶴、千羽鶴の保管・保存」を実行に移した。’01年に「原爆の子の像」に折り鶴を捧げた団体・個人のデーターベース化。’02年から折り鶴の像周辺に捧げた鶴の雨露を避けられる屋根付きのブースを設置して「折り鶴のごみ化」を避け回収に取り組み、旧日銀支店での展示を始めた。世界各地から送られてくる折り鶴を平和文化センターで受け入れる窓口も設け、本年3月時点で保管の折り鶴は70トンに達している。
 「鶴を粗末にしないで」と言う被爆者の声を活かした施策の実施で、市民球場跡地に本格的な「折り鶴展示施設」構想に結びつき、専門家たちの提案審議を経て出来た計画である。

 市の計画に待ったをかけた議員の対案は無く「1年くらい球場として使いながら計画の再考を」と言う声があるようだ。秋以降に球場として維持する管理費は計上されていない。
 従って秋以降、旧球場は野晒しになる可能性もあり、その時彼らは何と言い逃れるのだろうか。その為の予算をお手盛りするのだろうか。知恵も企画力もない無責任な発言と行動は秋葉市長に対する嫌がらせ?的な行為との見方が強く、実に情けない状況だ。
 待ったをかけた議員達は永年、広島市が行ってきた「折り鶴のゴミ扱い」の復活を要求していると言える。ヒロシマの世界化・核兵器の廃絶に思いを寄せる世界中の善良な平和の希求者に「折り鶴・ゴミ宣言」を通告する覚悟があるのか…聞いてみたい。
 核兵器廃絶と言うヒロシマの哲学の否定に通じる思考の議員は広島市民とは思えない残念な人達だ。
今一度、広島にとって「折り鶴」の意味と役割を考えてみて欲しいものだ。

*お願い
この文章の下にある《広島Blog》というバナー(画像)を クリックしてください。

« ステッキ(杖)の効用 | トップページ | NPT前に「原爆被害者の基本要求」の再認識を! »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

>初日は1300人、以後も1000人超えのペース

先日、旧市民球場に行きました。
カープの二軍が出た社会人大会を見に行ったのですが、上記の数字にカウントされてしまいました(折鶴展示スペースには一歩も足を踏み入れていません)。
そのようにして意図的に作られた数字を根拠に、「折鶴展示見学にはこれだけ需要がある」と言うのは無理があると思います。
実際のところ、折り鶴展示の見学者は、上記の数字の5%にも満たないのが実情だと思われます。

そもそも、平和を祈りながら折鶴を折るという行為そのものが尊いのであって、
そのいわば副産物を展示して客集めしようというのは、何か本来の趣旨を大きく外れているような気がしてなりません。

ブログ管理人さまは、以上について、どうお考えでしょうか。

先ず、数十トンにも及ぶ折り鶴を保存する事の是非を論ずるべきでしょう。
秋葉さんは物量アートで東京ドーム級の展示を望んでいると聞きます。
将来その器に入り切らなくなった時はどうするのでしょう?
第2第3の折り鶴ホールを際限無く作るのでしょうか?

折り鶴はその折る行為こそが尊いのであって、紙という素材自体が時を経て朽ちていくのは自然の摂理です。
同じく被爆地である長崎では、寄贈された折り鶴を再生利用しているそうですね。
お焚きあげ供養で亡くなられた被爆者の元へ送ってあげる、という方法だって考えられます。
“エコ”を標榜されるのであれば、そういう視点から問題を見つめる事も必要ではないでしょうか。

つまり、市民球場跡地問題は、最初から「結論ありき」だったのですね。
それならそうと、最初から「市民球場跡地に折鶴施設を作る」と言えばよかったのに。
形式上「公平なコンペをした」と言いたかったのですなww
知り合いの建築家に、「市民球場跡地を利用しての折鶴施設建設案」を依頼し、コンペに出してもらった。で、市長お気に入りの人を集めた選考委員会で折鶴施設を選んでもらった。
 こういうのを、世間では「出来レース」って言うのですよww

>市の計画に待ったをかけた議員の対案は無く「1年くらい球場として使いながら計画の再考を」と言う声があるようだ。

対案を出したら出したで、「アンフェアだ」というくせにww 一番のアンフェアは誰だよww

>待ったをかけた議員達は永年、広島市が行ってきた「折り鶴のゴミ扱い」の復活を要求していると言える。
すごい論理の飛躍だなww 保存しない=ゴミ扱い かよwwww
さすが秋葉信者。北朝鮮並みの情報操作だなwwwwwwwww

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 残念な「折り鶴施設」への抵抗:

« ステッキ(杖)の効用 | トップページ | NPT前に「原爆被害者の基本要求」の再認識を! »

関連書籍

  • サイフもココロもハッピーに!ちょびリッチ
2019年12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31