アストラムライン・フリースポット化とベストエフート
アストラムラインの車内で、2009年3月20日から、無線LANに無料で繋がるようになった。
実際に使ってみると、接続にかなり時間がかかり、電車に乗っている時間も短いから、期待したほどの利便性はない。
動く電車の中でつかえる、それも無料というのはそれなりの価値がある。
電車のような移動体の中で、無線LANに接続できるというのは、有料では、すでにつくばエクスプレス、東海道新幹線700系で可能になっている。
「無料」でというのは、少なくとも西日本では初めてのようだ。
それだけに、まだどんなメリット、ディメリットがあるのか、携帯と違った便利さは何かというかということもはっきりしない。
そうしたこともあってか、今回は使用できる車両も限定し、期間も取りあえず1年間に限定し、社会実験として、実施することとしたのだろう。
ITの世界の技術革新はあまりに早い。
ちょっと立ち止まって、考えている間に、状況は全く変わってしまっているというのが、ITの世界だ。
ITの技術に詳しい友人は、「ITの世界にあっては、歩きながら考える。いまできるベストのことをする、ベストエフートに努めるというのが肝心だ」といっていた。
明日にはもっといいものができるのは当然としても、数ヵ月後には1,000倍の能力をもった機器が販売されることだって、ごく当たり前に起こるのがITの世界だ。
そうなれば動画だって綺麗にみることができるようになるだろう。
そういえば、数年前にはパソコンで動画が見られるなんてことは考えられないことだった。
今では動画の内容だって、随分と充実してきた。
広島市役所のHPにも、今年に入ってだったと思うが、動画サイト「広島チャンネル」が加わった。
しかし、そもそもこんなネット社会が出現するとは、10年前には、誰も全く予想もしていなかったことだ。
「パーフェクトエフォートを求めていたら、いつも、待っていなければいけなくなりますよ」と、その友人はいっていた。
ということであれば、今のアストラムラインの接続性の悪さも、いずれ改善され、もっと使いやすくなるのはそう先のことではないだろう。
広島市は、いつでも、どこでも、だれでも、自由に、無料でネットに接続できるユビキタス社会の実現をめざしている。
広島市内では、すでに平和公園はじめ、マクドナルドのお店等あちこちにフリースポットが設置されている。
誰でもが、どこからでも、無料でネットにアクセスできるようになったら、これは凄いことだ。
アストラムラインの今回の試みが、ユビキタス社会実現するための大きな一歩となることを期待したい。
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