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2009年4月25日 (土)

映画「アメリカばんざい」

 日本人ドキュメンタリー映画監督、藤本幸久が2年をかけて“大学へ行きたい”夢を実現するために軍隊へ入り、やがて戦争で心に大きな傷を抱える若い退役軍人を通して病んだ米軍の病巣をえぐる映画を見た。「アメリカばんざい」と送り出した米国の虚像を描いたマイケル・ムーアの「シッコ」を思わせる、米国社会の裏を暴いたドキュメンタリーだ。

 イラク戦争で息子を失った母親、心と体に傷を負った帰還兵たち、彼らを支えるボランティア達が語る体験は衝撃的で重く辛いものばかりだ。

 「大学への入学」や「正義に為の戦いで英雄になる夢」を抱いて18歳で入隊したパブロも20歳で入隊したアンダーソンもイラク派遣を拒否し軍を逃亡する。
 彼らを軍隊に誘うカラクリは「軍隊に行けば除隊後に大学の学費も技術も健康保険も手に入る」と貧しい家庭の高卒者を勧誘する。3ケ月の新兵訓練・ブートキャンプは人間性を捨てさせて人殺しが出来る軍人ロボットを養成する。
 劣化ウラン弾を造るのは海軍、落とすのは空軍、何も知らない陸軍は防護服も着ないで被爆して後遺症に苦しんでいる。

 軍人病院は新薬の実験場。副作用を覚悟で受信し、月115ドルの年金や手当を貰うのも難しい手続きに手を焼いて放棄するものも多く、いま米国はホームレスが増えてその50%が退役軍人と言われている。
 正義の為に闘う覚悟で戦場に赴いて、敵の軍人では無く罪もない多くの市民を殺していることを知って、罪悪感からアル中や麻薬に手を出し、PTSO(外傷ストレス)に陥るものが多発している。退役しても社会復帰はおろか日常生活もままならない者が続発している。

 こうした退役軍人の母や老人たちが、新兵募集の張り紙に「Closed」の張り紙をする徴兵阻止運動に取り組んでいる。手錠をかけられても「一人でも入隊から救えればいい」と、にこにこしながら胸を張る…、病んだ米国の良心が息づいている。

 イラクで死んだ米兵は4000人。その100倍を超えるイラクの民間人が米軍によって殺された…。それを知った米国軍人は退役後どんな暮らしをしているか、どう生きているか…
 マスコミが伝えない「アメリカ ばんざい」と送り出した米国社会の裏側が見えてくる。
 いまだに、戦争がカッコイイ…と思っている若者や、何の関心もなく平和ボケした若者に是非とも見せたい作品だ。映画と言うよりTVドキュメト番組的、上映時間120分。
 http://www.h-eigacenter.co.jp/
 問合せ:広島映画センター 広島市中区堺町1‐2‐9 貴志ビル TEL:082-293-1119

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コメント

軍事力で「国を守る」ということは、どれ程の「国民の犠牲」によって成り立つものか、よく分かった欲しいですね。

最近は日本核武装論まで飛び出しています。軍事力は保持するだけで多くの犠牲を払い、結局何も守れず、一部の軍事産業のみを育てる利権構造にしかならないということを多くの人が理解しないといけないと思います。

トベニ様 本日、シネマクラブ・ひろしまが紛争地の救援に奔走する日本人医師を追ったドキュメント映画「ありがとうの物語」のj上映会をしました。「あめりかばんざい」を超える周作です。機会があればご覧ください。

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