再び「アニメで街おこし」に挑戦
アニメで広島の活性化を目指す「広島アニメーションシティー」が発足した。
‘85年にスターとし2年に一度の「広島国際アニメーション・フェスティバル」は20年を経て世界の4大アニメ・フェスティバルとして権威ある事業に成長し、広島を世界のアニメ・シティーとして位置づける「広島の宝」を育くんだ。
その「宝」を広島の企業や市民の立場から盛り上げて「アニメで街おこし」をしようと広島経済同友会が「アニメーションビエンナーレ基金」を’03年に設立してアニメ・フェスティバルに呼応して’04、’06、’08年の3回イベントを開いてきた。
地域のコンテンツ産業の振興や人材育成を目的に経済産業省や国交省と連携して公開講座やアニメCMコンテストなどを5年間にわたって行ってきたが、昨年末で国の法律整備上、ビエンナーレ基金が閉鎖になった。
先のアカデミー賞で「おくりびと」と共に短編アニメ賞を受賞した「つみきのいえ」(加藤久仁男監督)は昨年の広島国際アニメーション・フェスティバルに参加し「ヒロシマ賞」と「観客賞」のW受賞した作品で、これまでも多くの優秀な作品を生んできた。
そこで、「アニメーションビエンナーレ基金」の5年間の活動を通して培ったアニメーションやゲーム、キャラクター等を愛し、地域で「新しい文化」を生みだそうと頑張っている人達のネットワークを発展拡大してコンテンツの開発やそれを活用した街の活性化を継承しようと…RCCの安東社長を代表に『広島アニメーションシティー(HAC:ハック)』が発足し、事業を支える個人や企業の会員募集をはじめた。
会場では「…基金」最後の事業になったアニメ制作コンペの入賞3作品が上映された。
基金が2年前に募集した「みんなのライトノベルコンテスト」の優秀作品を原作に数分間の予告編の制作で比治山短大の女子グループや基町高校創造表現コースの40人で取り組んだ作品だ。『長編アニメ…本編制作』への意欲を感じさせ、アニメを標的に将来を見据える若い芽が育ち始めている。
HACは今後①地域を題材にした小説の公募「ライトノベルコンテスト」②地元企業のCMを地元クリエーターが制作する「アニメCMコンペ」③地域のクリエーター作品をサイト上で紹介する「アニメスタジオ」④地域の魅力を伝えるアニメ制作等を展開する。
広島の宝が地域の核として育ち「アニメで街おこし」に繋がる応援が期待される。
問い合わせ:広島アニメ- ションシティー事務局<E- mail:info@hac.or.jp> 082-511-3415
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十数年前、自分自身あまり漫画を読まない私は、アメリカでもヨーロッパでも、そして東南アジアでも人々が読んでいる漫画の吹き出しが日本語だったりすることに驚いたことがあります。自分に子どもが出来てから、それらがドラゴンボールであったり、ポケモンであったりすることが分かるようになりました。
広島市には日本で唯一の公立のマンガ図書館があります。毎年アニメーションフェスティバルも行われています。是非、この地で日本の文化であるマンガやアニメーションを育てて欲しいと思います。
投稿: トベニ | 2009年4月26日 (日) 08時55分
広島アニメーションシティについて、ご支援ありがとうございます。
6月にはHACホームページを改修し、
広島から「アニメーションでの街おこし」を本格的に進めて行きます。
『タウンNEWS広島 平和大通り』との連携も今後ともよろしくお願いします。
広島アニメーションシティ事務局長 小森敏廣
投稿: 広島アニメーションシティ事務局長 小森敏廣 | 2009年5月 9日 (土) 23時36分