アキハバラ塾と河口さん
先日、アキハバラ塾塾長の河口氏の創業した会社アートディレクトのお花見の会があるというので、飛び入り参加した。

メンバーは平均年齢25歳、全員で16名、殆どが女性、男は4名だという。
何か大学の文化祭のような雰囲気だ。
スーツを着た社員は誰もいない。
社長だという24歳の女性は、元フリーターで、一度も就職した事がないという。
あのホリエモンみたいな服装といえばもっともらしいが、大学生みたいなラフな服装だから、社長といわれてもピンとこない。
会社は太田川放水路の近く、公園に面してある。
公園の桜はちょうど満開で、照明に映えきれいだ。
会社はプレハブ工場を改装したというが、1階はTシャツにデザイン模様をプリントする機器が5台位並び、中2階はデザインルームだそうだが、パソコンがやはり10台位、向き合うようにして並んでいる。
なかなかシャレている。
100年に1度という経済危機の中で、この3月は前年比2割アップというから凄い。
全てネットで販売しているので、営業マンの類の人件費、交際費等は一切いらないという。
広告は全てネット検索広告だけ。
資料の印刷費、店舗費、車の経費もかからないという。
販路も日本中に広がっていて、ロットの少ない物を沢山の会社、個人に販売している。
どこか特定の会社に販売しているわけでないから、その会社がどうかなったからといって、あまり影響は受けないという。
英語、中国語、フランス語、韓国語のHPも作っているので、そうした国からの注文もあるという。
まったく、いままでの会社という概念を越えた会社だ。
これだけ成功した会社を、河口氏はそんな若者たちに譲って、自分はアキハバラ塾の塾長に転身した。
社員の12名を取締役にした。
一般社員のほうが少ない。
河口さんも不思議な人だ。
広島市からITビジネスを起こすのだといってHPの造り方、販売の仕方を無料で教えている。
アートディレクトで創りだしたノウハウを惜しげもなく、広島市民に教授しているのだ。
塾に応募した花屋さんは、それまでは近所の人たちがお花買いに来るというごく普通の花屋さんだった。
その花屋さんの娘さんが、アキハバラ塾に応募し、HPの作り方を覚え、日本中にマーケットをひろげたことで、店の売上減に歯止めがかかっただけでなく、売上を大きく伸ばしたという。
ある子育て中の女性は、水耕栽培でトマトをつくるキットをネット販売することを始めた。
ネット販売なら、お店に出かける必要もないし、自宅にいて、子育て中でもできる。
第一お店がないのだ。
その女性と会った時には、びっくりした。
紹介されたのは赤ちゃんを抱えた、近所のおばさんといった感じの女性だ。
その会社のHPはトヨタのHPとさして変わらないから、私はスーツをパシッときこなしたキャリアウーマンだろうと思っていたのだ。
ネットビジネスは、宅配便の充実とインターネットがセットになって発展した新しい概念のビジネスモデルだ。
子育て中の女性でも、フリーターの若者でも、年寄りでも、それぞれが拘っているものがあれば、それをネット販売のシステムに乗せればいいのだ。
マーケットは世界中にある。
ロングテール現象と説明されているが、数は少なくとも安いとか、珍しいとか、思い出があるとか、なんらかの価値があれば売れる。
河口さんは農業をネットに乗せたいという。
新しい農業のあり方があるはずだという。
ネットは今までの既成の概念を壊し、新しい世界を創り出すには最高のツールだ。
彼はそんなビジネスを広島から発信していきたいという。
彼はいろんな夢をもっている。
いささか夢に振り回されている感もあるが、広島にとっては貴重な人材だ。
そうした人を社会起業家というそうだ。
大学でも専門学校でもネットビジネスについては教えている。
しかしそうしたところはいわゆる学生に教えているが、このアキハバラ塾は実際に花屋さんや何かビジネスをやっている人に即ネットビジネスのやりかたを教えているところに価値がある。
アキハバラ塾は当面は広島市の支援を受けて、ネットビジネスの仕方を市民に教えている。
河口氏は1年後には広島市の支援がなくともやっていけるようになりたいと宣言した。
ネットビジネスの可能性はまだまだある。
広島市にはなんとも素晴らしい、頼もしい人がいる。
こんな人が、身近にいるというのが広島の面白いところだ。
« GOODSとBADS | トップページ | ヒロシマは“米ロの核軍縮”を弾みに!!! »
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- 中国の原子力発電は2%(2026.04.05)
- 4月3日のブログをそっくりAIのgemiに問いかけてみました(2026.04.07)
- トランプ大統領に教えてあげたい・・・(2026.04.03)




コメント