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2009年4月14日 (火)

野球場にいって、友達をつくろう”―広島新球場

広島駅の東、旧国鉄貨物ヤード跡地に建設していた広島新球場が完成した。
ネーミングライツでマツダスタジアムとなった。
広島にとって、もっとも相応しい名称の球場ができた。

新球場は広島駅を出て、JRの線路に沿って歩き、愛友市場を通り過ぎるともう目の前にみえる。
広島駅から800M。
遠いという人もいるが、建物が完成し、歩いてみるとそんなに離れているとは感じない。
歩き始めてすぐに目の前に建物がみえるということだからだろう。

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逆にこれだけアプローチが長ければ、試合終了時の混雑も、この道で吸収できそうだ。

新球場に向かってゆったりとしたスロープを上がると、メインゲート前広場にでる。
ゲートの先には、きれいな緑の芝生のグランドが広がる。
大きなスコアボードも見える。
試合途中であれば、入場してすぐに途中経過も知ることができる。
このアプローチの演出はなんとも巧みだ。

工事を担当した知人に、場内を案内してもらった。
お金がないのと、工期がないので本当に苦労したようだ。
混乱してそれこそ逃げ出したくなった時もあったという。
そんなことも、今となればいい思い出だといっていた。
現実には、言葉には言い表せないほどの苦労をしたのだろうと察する。

しかしそれにしてもよくできた球場だ。

アプローチ道路から入ったレベルで、球場を1周するかなり広いコンコースが設けられている。
試合を見ながら、そのコンコースを歩いて、自分の席を探せるようになっている。
極めて見つけやすい仕組みになっている。

コンコースの外側にはうどん、おにぎり、お弁当、ビール等を売っているお店が並んでいる。
全部で54店舗もあるという。
ちょっとしたグルメ通りだ。

観客席はゆったりとした勾配なので気持ち良く観戦できる。
座席も大きく前の座席との間隔も広い。
1列の座席数は8席程度と少ないから、出入りするときも隣の人に迷惑をかけることも少なく、それほど苦にならない。
全ての座席に、カップホールダーが設けられているのもいい。
野球はビールを飲み、弁当を食べながら見るのが最高だ。
そんなときにこのカップホールダーは便利だ。
他の球場では、全席には付けられていない。

観客席の種類が27種類もあるというが、確かに多種多様な座席がある。
テーブルを挟んで対面して座れる席、グループで見る時はちょっと個室ぽい部屋、最大200人のパーティーができるスペースもある。
かと思えば、グランドに直近の砂かぶり席、恋人と2人で寝転がって観戦できるネソベリアなんてのもある。
薄暗い部屋で酒を飲みながら試合がみられるバーもある。
熱烈なカープフアンが一体感をもって応援する、それこそ応援団専用席といえるパーフォマンスシートと呼ばれるゾーンもある。
そんな細かい仕掛けが球場のあちこちに施されている。

まあこの球場は「野球を見ること通して、友達をつくる場を作った」といえる。
「野球場にいって、友達をつくろう」というわけだ。
そんなことは、今までの球場にはなかったコンセプトだ。

傑作なのは、通りがかった人が外からネット越しに球場内を覗けるスペースがあることだ。
通りがかりに試合を無料で見られるのだ。
覗いて、つまらなそうならそのまま帰ってしまうだろうが、面白そうならチケットを買って入場すればいいというわけだ。

そういえば、昔の芝居小屋にそんな覗き窓のような仕掛けがあった。
球場に来た観客だけでなく、通りすぎる人々をも呼び込もうというのだからたいしたもんだ。
こんなのもいままでの球場ではない仕掛けだ。

敷地がJRの線路に接していることで、通りすぎる列車や新幹線の窓から球場の様子がみえるような大掛かりな仕掛けもある。

カープは独自に22億円かけて整備したというが、選手関連のトレーニングルーム等の内容も充実している。

照明塔には携帯電話の基地局が設置されている。
これもいままでの球場にはなかっただろう。

いずれ無線LANにアクセスできる装置も設置されると思う。
そうなれば他球場の様子も、パソコンの大きな画面で見ることができるようになる。

球場の周りの地面は、広島特産の真砂土でできたブロックが敷き詰められている。

広島新球場マツダスタジアムは、沢山の広島の人々の思いが込められた球場になっている。

照明塔が完成したテストをした時は、中国新聞のヘリが上空を飛び、翌日の新聞にその様子が載ったが、なんで知らせてくれなかったと他社からクレームを付けられたという。
担当者としては照明のテストがニュースになるとは思っていいなかったので、中国新聞に載ったことにも驚いたが、他社からからクレームが付けられたことにはもっと驚いたという。

新球場は着工してからもそうだったが、着工する前から完成するまでの間、それこそ毎日ニュースに取り上げられていた。

建設工事で、工事中の様子が毎日ニュースになり、人々が毎日見に来るなんてことは、野球場以外にありえないことだ。
当然、そんなことは建築関係者経験したことがない。
工事関係者も随分と戸惑ったようだ。

しかしこうして新聞、TVにニュースとして取り上げられたスペース、時間を、広告価値に換算したら、ものすごい額になるだろうと思う。
それこそ90億円の工事費を軽くオーバーするのではないだろうか。

完成してからも、球場見学ツアーをしたら、結構参加者いると思う。
試合のない時だって、場内のレストラン、バーで食事をするのも楽しそうだ。
結婚式だってできそうだ。
栗原が打ったホームベースで、黒田が投げたマウンドで結婚式を挙げれば、それはそれで素晴らしい記念になるだろう。

子供の遊び場で実績のある設計者の仙田氏の遊び心満載の球場ができた。

お金がなかったから、コンクリートのままだったり、カーペットも安いものを使っているが、そんなのは儲かれば、順次替えていけばいい。
いく毎に変わっていれば、それも楽しみになる。

変に豪華でないから、清潔感のある球場ができたともいえる。

野球というスポーツは、日本にあって全く次元の違ったビジネスであることを改めて感じる。

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 まだ行ったことのない人間が何を言っておるのだと言われそうだが。  理由は単純である。  左翼101m、右翼100m、中堅122mの広さに加え、内野まで天然芝の球場だからだ。  実はプロ野球12球団の本拠地球場で、内野まで天然芝なのは新広島市民球場だけである。  準本拠地までを含めると、オリックス・バッファローズの神戸総合運動公園野球場(スカイマークスタジアム)があるのみである。  ちなみに阪神甲子園球場は、内野は土である。そして広島カープの本拠地が旧市民球場から新球場になって、... [続きを読む]

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