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2009年4月28日 (火)

平和活動家・黒田征太郎の原点

 「2020ビジョン・市民キャンペーン」を一緒に取り組もうと広島へ足を運んでいるイラストレーターで世界規模“平和で豊な世界の実現”を目指している『ピカドン・プロジェクト』の黒田征太郎さんの話を聞いた。

 1939年生まれで昭和20年に最後の国民学校へ入学した黒田さんは大阪・道頓堀に生まれたが間もなく西宮に移った。神戸戦災の日、空襲後に帰りがけのB29が落とした爆弾で自宅を直撃され、滋賀県の田舎に疎開したのが彼の直接的戦争体験だ。翌年父上が亡くなり、彼流に言うと「国家と我が家が同時に壊滅」した。この原体験が後に広島に結びつく。

 そんな黒田さんが広島や平和問題に関わる様になる遠因は作家の野坂昭如氏との出会いにある。直木賞を受賞した野坂さんに連載を依頼した週刊朝日が当時売れ子だった黒田さんの挿絵を企画して対面となった。ほら吹き男言われていた野坂さんだったが「蛍の墓」を読んで神戸の空襲が骨身にしみ込んでいる野坂の人柄が好きになり弟分にしてもらった。

 自分も多少の人気を得てRやTVに引っ張りだこになった。ギャラを持って銀座に入り浸りだったが、TVやRが面白くなくなり絵の方が面白くなった。
 「ギブミー・チョコレート」世代を生きてきた自分は極端なアメリカ・コンプレクスだったが、一大決心をしてNYに移住した。
 NYに住んで日本を見ると戦後50年目の日本が「50年経ったのだからあの戦争を終りにして、無かった事にしよう」という気風が見えた。
 そんな時NYの本屋で出会ったのが野坂昭如に『戦争童話集』だった。

 そこには、自分がぼんやり考えていることが、炙りだされるように書いてあった。
「人間の歴史に戦後なんて言葉はあり得ない。いつも戦時中じゃないか。人間の歴史なんていつも戦時中だ」。戦争が始まると、弱い者が巻き込まれ、木や草、虫に小鳥もライオンも子供も巻き添えになる。そんなメッセージがあった。
 一人でも多くの人に読んでもらうために絵本を作り、アニメにも創った。
 Ⅰ2話全部の冒頭が「昭和20年8月15日~」から始まり舞台とおぼしき所が見えてくる。
でも、抜けている所があるのに気がついた。広島・長崎、沖縄だった。
 
 「空から爆撃される戦争は知っているが、水平に球が飛んできて、敵が上陸する沖縄の地上戦は想像を超えていて書けない」と沖縄行きを渋る野坂さんを引っ張って行き、絵本「ウミガメと少年」やDVD「忘れてはイケナイ物語 オキナワ」が出来た。

 そんな頃フランスの南太平洋での核実験が再開され、その日からキノコ雲を書き始めた。
 毎日書き続けたが、一人では続かないだろうと思って東京の若いアーチィストを巻き込んで、東京とNYで書いてポストカードに仕立てて、相互に送るコラボレーションが続いた。

 3000千枚になった時、キノコ雲をひっくり返してみたら“水差し”に見えた。水を入れ
植物を入れれば育って行く…これで『ピカドン・プロジェクト』のイメージが生まれた。

 9・11が起き、ブッシュが貿易センターの跡地を“グランド・ゼロ”と言いだした。
 その時、彼はとっさに「ふざけるな」と思った。グランド・ゼロと呼ぶならば原爆を落とされた広島・長崎がある。日本以外では南京や朝鮮など沢山のグランド・ゼロがある。簡単にグランド・ゼロを振りかざさないでほしい…と思った。
 
 アメリカがグランド・ゼロを振りかざせば振りかざす程プロパガンダに見えてきて、その時『ピカドン・プロジェクト』を発信する決断をした

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 ピカドン・プロジェクトで何をやるのか?反核とか反戦運動ではない…と言う。
 敢えて言えば「衣食住の事を考える」、足りていることを有難く思い、食えない人が世界中にどれだけいるか?足りているなら、食えない所に回してあげよう…これがピカ・ドンだ。

 彼は自然発生的に、いろんなところでピカドン・プロジェクトが起きることを期待し、立ち上がろうとすればいつでもどこへでも応援に駆け付ける。
 そして、ピカ・ドンの絵はお百姓さんがコメを作るように、漁師さんが魚を取るように書き、お米やお魚のように誰でもがどこででも書き、「核兵器を無くする動き」その輪を拡大して欲しい…そんな連帯活動が『黒田征太郎の平和活動』だ。

 黒田さんはこれまでも広島で長崎、沖縄で世界の各地でピカドン・プロジェクトを立ち上げて来た。「2020ビジョン・キャンペーン」が、新たなピカドン・プロジェクトと連携してスタート出来る日は近い。
 オバマ米国大統領の「核兵器のない世界」への取り組みとも呼応して「核兵器のない地球へ」を合言葉にヒロシマ発で地球規模の平和活動の波に拡大するよう祈る。

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