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2009年3月21日 (土)

優秀映画の“学校上映”を盛んに! 

 「一年間飼育して食べます」と言う新任教師の提案で6年生26人が挑戦した「豚を食べる授業」で、真剣に“いのち”と向かい合った映画「ブタがいた教室」が評判を呼んだ。

 映画を観たり評判を聞いた教師や父母から学校上映を出来るようにしてほしい…という要望が映画の配給上映の会社(映画センター)や教育委員会などにたくさん寄せられた。「『ブタがいた教室』上映をすすめる会」を結成し広島市教委と市PTA協議会の協賛で試写会を開いた。昨春結成した「シネマクラブ・ひろしま」の一員としてお手伝いしている。

 金曜日の夜と土曜日に午前中の2回の特別試写会には市内の小中30校余の教師やPTAの役員さん達130名が鑑賞され、感動し感銘を受けたとの感想を持ち帰られた。反応の早い所では早速新学期に400人の高学年に鑑賞させる希望が寄せられている。

 映画は妻夫木聡が演じる新任教師・星先生の「卒業までの一年間でブタを飼育し、最後は皆で食べたいと思います」と言う提案で6年2組は騒然となる。校庭の片隅に小屋を作り、掃除や餌やりなど生まれて初めての経験をし、戸惑いながらも成長していくブタに愛着を抱いて行く子供たち。ブタにPちゃんと名づけて家畜でなくペットとして慈しむようになるが卒業が迫って“食べる・食べない”で教室は二分する大論争が巻き起こる…。

 こうした教育実践は宮沢賢治の影響を受けた広島生まれの教育者鳥山敏子が東京の小学校で取り組んだ“命の授業”「鶏を飼い、丸ごと食べる授業」の教えを受け継いだものだ。
90~92年に大阪府の豊能町立能勢小学校であった実話でこの授業を追ったドキュメンタリーがTVで放 送されギャラクシー賞などの受賞で大きな反響を呼んだ。
 ‘03年には「ブタのPちゃんと32に人の小学生~命の授業900日の記録」(著:黒田恭史教諭:ミネルバ出版)が出版された。
 評判を聞きつけた前田哲監督が“命を育むこと、食べ物とは何か、命とは、生きるとは”を問い質す劇映画に取り組み完成した。1時間50分の作品。

 監督はオーディションで選ばれた子役たちに成り行きや結論が見えない白紙の台本を渡して出演者自身に考えさせながら撮影した…だけに、子供たちの演技は単なる芝居ではなく、真に迫る好演をしている。一年間、真剣に“いのち”と向き合った感動の作品です。

 時代は違いすぎますが、私が小学校生だった昭和20年代には結構「綴り方教室」「ここに泉あり」「三太郎日記」など今も忘れられない映画を学校で鑑賞し、感想を話し合たり作文に書くなどの映画が教材に活かされていた。その時の感動は私の中に今も生きている。映画好きの動機にもなっているように思う。

 テレビにゲーム、パソコン情報、マンガにレンタルのDVDやブルーレイなど子どもを取り巻く情報や映像は溢れている現代だ。
 しかし、子供たちが本当に適切な映画や映像や情報に出会たり選択をしているだろうか。親が子どもの求める情報に適切に応えているだろうか。
 はたして学校ではどうなっているのだろうか…?

 この映画は子どもと父母が一緒に、何よりも教師に見て考えて欲しい映画でもある。
 こんな時代だからこそ子供の心を掴みゆさぶり考えさせる作品を学校で教師と子供が一緒に鑑賞し学ぶことを取り入れる教育環境も必要ではないだろうか。

 年に数本の文部科学省や芸術文化振興基金が応援する映画がある。
 この作品もその一つだ。
 上映中の会場から鼻をすする音と笑い声が交互に響きあった。
教師と子ども達が“食やいのち“を巡って考え語り合える素晴らしい作品で、優れた教材に間違いない。

 因みに、この映画が人気を呼んだことを知っていた小学5年の孫の大直(ダイチ)が鑑賞した感想は「僕は食べる派」。生き物の命は大切にしなければいけないがブタはペットではなく、食べられるためにいる生き物…と考える。お母さんと中2の兄に話したら2人とも「食べない派」で最後は下級生が飼育する…と思たようだ。だから、食肉センターへ送るのには驚いていた…と報告し、僕の学校でも皆で見たほうが良いと思うと“学校上映”を推薦していた。
 もっと話す必要はあるが…それなりに“生きる、食べる、命、人の一生”などについてそれなりに考えたようだ。

 今回、教師や父母から起きた映画の学校上映の要望はいい機会だ。
 学校はもっと貪欲に面倒くさがらないで大いに映画を教材に取り込むことを勧めたい。


<問い合わせ先> 映画「ブタがいた教室」上映をすすめる会
 中区堺町1‐2‐9 貴志ビル 広島映画センター内  TEL:082-293-1264
 上映に当たってはフィイルム代などの最低保証がありますので、学校や上映会の規模によって違ってきます
 相談に乗りますので詳しくは事務局にお問い合わせください。

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