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2009年2月21日 (土)

主婦制作のドキュメンタリー「狂夏の烙印」

 袋町の交流プラザで在韓被爆者の証言を纏めたドキュメンタリー「狂夏の烙印~在韓被爆者になった日から~」の上映会があった。新聞報道の効果か、日曜の夜にもかかわらず参加者は来日中のブラジル在住被爆者の森田さんら60人で、関心の高さに驚いた。
 
 製作者は南区の主婦伊藤園実さん(47)。上映前の待ち時間に話を聞く機会があった。
 伊藤さんは北海道生まれで平成12年に夫の転勤で広島に来た。平和問題に関心を持ち「韓国の原爆被爆者を支援する市民の会」に参加して在韓被爆者の手帳申請や検診を手伝う内に日本の被爆者と韓国にいる被爆者に対する援護策に大きな差があり、在韓被爆者の悲惨な生活状況を知りショックを受けた。 相次ぐ被爆者訴訟も起こされ、もっと知りたいと思い渡韓して証言を聞き、『私一人で聞くのはもったいない』と思いVTRに記録した。
 映像制作経験はなく手探りで始め‘05年制作の韓国人被爆者の歴史を問うた「土の記録」に次ぐ第2作。校成や映像編集も自分でパソコンを駆使した72分のDVD作品。

 8人の証言は広島では多くの人に知られている事かも知れないが、全国的には知らない人は多くその為に役立てば…と言う思いで制作した“初心者向け”と言う。

 日本人になり軍人になってでも生きるしかなく、心に独立(闘争)を誓ったかった人。いくら金をもらっているのか?被爆者運動を始めた人が浴びせられ親日派と罵倒された人など祖国でも仕事がなく病気に苦しむ被爆者の多くが辛酸をなめた。
 被爆時の様子はある程度共通しているが被爆前と韓国に戻ってからの苦難に満ちた戦後の生き方に焦点を当て「日本は朝鮮半島の人達に何をし、何をしてこなかったか」在韓被爆者を通じて戦争がもたらした悲劇と原爆の恐ろしさ考えて欲しいと制作意図を話す。
 
 ご主人やご家族の協力が大きいと思うが伊藤さんの努力と取り組み姿勢には脱帽だ。
 折角の努力の結晶だからあえて2~3の改良点を指摘して完成度を高めて頂き、中高校生等の平和教育や修学旅行の事前学習教材に活用して欲しいと思う。
 
 映像ドキュメンタリーの構成要件は映像に音声<インタビュー、音楽、現場音、ナレーション>に字幕である。この作品は全くナレーションがなく映像とインタビューに字幕スーパーよる構成だ。この手法は時として効果を発揮できるが、この場合は少し映像も字幕も整理してナレーションで補完する方法を勧める。8・6慰霊祭の長い映像で何を訴えたいのか。ここに何人の人が祭られているのか?字幕が欲しい。別マイクを活かした収録でないためインタビューの音を聞き取り易く調整することも大切だ。せっかくの証言が聞きにくいのは残念だ。歴史を語る字幕の一部はナレーションに変えたい。
制作テクニックを言うつもりはない。
 何故多くの朝鮮半島の出身者が広島・長崎で被爆しなければならなかったか、日韓合併から創始改名や文字に言葉まで奪った日韓の歴史を限られた映像と資料で辿ることは難しい。が、8人の証言はそれを語っている。
 韓国・朝鮮人被爆者を巡るドキュメンタリーはプロ・アマ合わせて多くの作品を残している。しかし、一家庭人が一念発起して取材し構成・編集まで一人で完成させた例はない…と思う。何はともあれ、伊藤さんの取り組みに拍手を送り、作品の手直しに期待したい。

 問合せ:伊藤園実  http://tsuchinokioku.yu-nagi.com/

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