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2009年2月25日 (水)

“漢方薬”雑感

 最近TVで「風寒」「風熱」をキャッチフレーズにした漢方の風邪薬のCMが目につく。漢方の風邪薬と言えば葛根湯が有名だが同じ風邪でも「風湿」「風温」「風痰」など症状によって様々な処方があるようだ。一つの病気に対応する漢方の種類は膨大な数に上る。
 幸いに、私はここ数年、風邪に見舞われることなく過ごせているのは“風邪かな…と思ったら葛根湯”を飲んでおり、予防的な効果が発揮されていると信じて活用してきた。

 日本漢方生薬製剤協会のパンフレット「漢方の基礎知識」を見ると判り良い。
 漢方は古代中国で生まれ数千年の経験の積み重ねによって体系化され、日本に伝えられて独自の発展をして今に受け継がれている。漢方薬は薬草の根や茎に葉などを乾燥させたものや動物、鉱物など天然物である生薬を二種類以上組み合わせた薬である。今では西洋医学と同様に科学的な解明がされつつあり、西洋医学では十分に対応できない部分を埋めることや西洋医学との併用による貢献が期待されている。

 西洋薬(新薬)は人工的に化学合成された物質がほとんどで、その多くは一つの成分で構成されており、一つの疾患や一つの症状に強い薬理作用をする。それに対して漢方薬は天然の生薬を使用し、一つの薬用(処方)は原則二種類以上の生薬で構成されているから
 いろいろな病状にも対応する事が出来る…。漢方治療が向く病気は病院で検査や画像診断で異常がないのに自覚症状があると言うような病気。原因が特定できない慢性の病気、体質がからんだ病気に向くことが多い。しかし、病気の原因が特定でき手術が必要な場合や重症感染症などには西洋医学が優れている…ことは言うまでもない。

 抗がん剤の服用をやめて4ケ月が経過した。厳しい副作用はなくなり味も匂いも何より思考能力も体重も回復した。副作用といえば腰に尻から大腿部の筋肉痛は残念ながら進んでいると自覚せざるを得ない。また爪の変化はここ2月前からひどく10本ともがたがた・ざらざら 情態が続いている。3年前よりひどいように思うが生活に支障はない。

 この間も漢方薬は手放すことなく服用をして来た。漢方薬は効き目がおだやかなのが特徴で“副作用がない”と思ってきたが薬である以上副作用はあるそうだ。
 漢方薬と言えば今も煎じ薬が代表格で、飲みにくいとか臭いなど昔のイメージを持った人も少なくないようだが今では西洋薬と同じ錠剤、顆粒剤、カプセル剤、液状等も多く飲みよくなっている。

 病院によっては西洋医学と東洋医学を併用し、ガンにも人が元来持っている体の変調を元に戻そうという力である免疫力を生かした東洋医学の免疫療法を積極的に導入した漢方治療を進めている所もある。

 東洋医学や漢方と言えば時代遅れの野蛮?とさえ言いかねない医師もいるが、西洋医学を修めた後に東洋医学を習得して漢方薬を処方する医師は年々増えて日本東洋医学会に加盟するドクターは一万人近くになり、大手の漢方生薬製剤会社に薬剤師も増えたと聞く。
 米国の大きい病院や終末医療専門病院の多くで漢方を取り入れ、ヨーロッパでも進みつつある現実を見れば逆に日本が学ぶことが多いのではないかと思う。
 
 漢方薬の効能が私の病気にどれほど効果を発揮しているかは判らないが、間違いなくいまは、東洋医学と漢方薬で生き抜く力を頂いている…実感だ。

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