抗癌剤中断・2月半チェック
昨年末24日、10月10日に投与の途中で抗がん剤を止めた後、初めてのCT検査の結果を聞いた。前回のCT検査は9月25日で3ケ月振りのチェックだった。
嬉しい事に“胃癌術後再発、肺転移によるフォローで、前回との比較結果”は『左肺の小結節影は11ミリ大、前回と変らず。他の小2個の内一つは縮小し不明瞭になった。明らかな肝・骨転移は認めない。胸腹水はない、腫瘍マーカは正常』という所見だった。
一昨年暮れのCTチェックでは内臓の脂肪が落ちてメタポの心配が遠のいたと喜んだが昨年3月の検診で左肺に影が出て、しばらく置いてPETOやCT再検査でさらに新たな2つ目の影が捉えられ転移の疑いが強まった。7月には3つ目の影が出て「転位」の診断がくだされ、2年前に続く抗がん剤の投与が始まった。2週間の投与と1週間の休みが1クールで3クールの後、10月頭から4クールに入ってすぐ副作用の大きな変化が起きた。
味も匂いも全くなくなり食事はまるで砂をかむようで食欲が急速に落ち、酔っぱらったように足もともおぼつかない上、思考力と記憶力が激しく低下して、横になる日が増えた。
4クールに入る際、下のCT左の白い影は右で見ると半分に縮小の効果が出ている。しかし、ここでストップして再び拡大し始めると命に関わる重大事態になりかねない。従って、投与の継続を…と医師は勧めた。継続か中断かは自己責任で判断して欲しいとの宣告だ。
抗がん剤投与の副作用は87~8%の出現率と言われほとんどの人に大なり小なり現れる。
私の服用したTS-1カプセル20の副作用は倦怠感、出血、口内炎に息切れなど骨髄抑制や立ちくらみにふらつき皮膚の乾燥や黄ばみ痒み、目まいや判断力低下、食欲減退、吐き気に腹痛、発熱に意識低下などに及ぶ可能性がある…と言われている。
現実にはここまでの副作用が出れば生きた心地は無いに違いない。私の場合はこれらに比べれば軽い副作用と思うが、時にこのまま逝ってしまうのか…と思うこともあった。
何より味に匂い判断力の低下となれば“人間らしさの喪失感”は強く生きた心地はない。
中断後、数日で味も匂いに判断力も徐々に戻り2週間後は投与前位に回復した。
2ヶ月半経った今では東洋医学による治療の成果は手袋を2~3枚はめている感覚だった手先の感触はほぼ戻った。食事がおいしくよく食べ少し太り気味でセーブが必要だ。
何はともあれ明るい気分で新年を迎えることが出来る。激励いただいた皆様に感謝。
3月末のCTチェックで現状維持が続く様に留意し治療と健康管理に励みたいと思う。
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おはようございます。
初めてコメントします。
朝出勤して、一番にCT画像が目に飛び込んできましたので
思わず開きました。
このような画像を載せるということは、よほど勇気の要ることではないでしょうか。
治療にがんばっていらっしゃる様子が伝わってきます。
がんにかかっていらっしゃる方が当院にも結構こられました。
まだ生きるんだという気持ちで取り組んでいらっしゃる人からは癌は去っていくようです。
何人かの人は末期といわれたのに克服して今でも元気に生活していらっしゃいます。
私の知識からいくと、血行が改善し、がん細胞に血液が送られたら、がんが死滅していくということです。
がん細胞は血液が嫌いです。血液がいきさえすれば癌は無くなります。
すいません勝手に思うことかいてしまいました。
お元気で、がんばってください。応援しています。
また時々遊びに来ます。
投稿: トントン | 2009年1月10日 (土) 08時02分
いい結果報告で、おめでとうございます♪
お体の調子はいかがだろう・・・と思っていたので安心しました。
そして、改めて食事がおいしく食べれるということが幸せだということを感じました。
どうぞ今年もお元気でよい1年になりますように。
投稿: りんごのカズ | 2009年1月16日 (金) 22時02分
りんごのカズ様 トントン様 返信が遅くなってごめんなさい。その後体調はよく、毎日平和公園の散歩を楽しんでいます。
今日はカズさんの父君と久しぶりに河畔の喫茶で長話をしました。春に転勤があるとすれば、今のうちに北の冬を堪能してください。ご両人、ありがとう。グランパ
投稿: グランパ | 2009年1月27日 (火) 16時21分
はじめまして。私の家族も癌で副作用に苦しんでいます。東洋医学の治療とは 何をなさっているのですか?文面と画像に私まで励まされています。よかったら教えて下さい
投稿: てれすけ | 2009年1月27日 (火) 19時56分
てれすけ様 ご家族、ご心配ですね。私は30年来親しくしている内科医で中国の大学(東洋医学)でも指導してきた医師に、お任せして月2回の経絡診断と漢方薬処方をしていただいています。院長は高齢になられこれまでの研究や治療成果をまとめるため自分の患者は徐々にへしながら息子の副院長以下に現場はまかせつつ移行しておられます。副院長の診察なら可能と思います…。佐々木
投稿: グランパ | 2009年1月28日 (水) 08時15分
お返事ありがとうございます。感謝します。私の母もそちらで診察を受けさせたいたい位ですが。あまりにも遠いのです。私達は東北に在住しているので。このブログは携帯で知りました。母は抗がん剤の他に温熱療法で治療を受けているところです。私自身としては抗がん剤は辞めて温熱療法だけにしてほしいと思っているのですが…抗がん剤の副作用の辛さは本人も見てる家族も辛いものですね。抗がん剤治療を中断された事、勇気ある決断だと思います。今ある命に感謝しながらお互いに頑張っていきたいですね!離れた場所ですがお互い笑って春を迎えましょう!ありがとうございました。また時々のぞかせて下さい。
投稿: てれすけ | 2009年1月29日 (木) 00時40分
てれすけ様 抗がん剤は癌も叩くが正常な骨髄や治癒力までも一緒に叩きます。これが副作用となって個人差は大きく表れます。がんの部位によっても東洋医学・漢方薬の効果もまちまちのようですが副作用がないだけいいように思います。西洋医学の医師で東洋医学をしている医師がそちらのもきっとおられると思います。あちこちあたってみてください。お大事に。
投稿: グランパ | 2009年1月29日 (木) 19時59分