もっと生まれ育て「広島」の歌
中国放送の“歌えるアナウンサー”田中俊雄さんがこのたび定年退職した。退職後も会社に残り、担当している番組を続ける。アナウンサー一筋で歩み、特に歌謡曲に精通し、長寿番組「演歌茶屋」ではお世話になった歌手は多いはず。
彼の番組では、昭和54年から始まったラジオ番組「演歌大学」を思い出す。広島をテーマにした歌を、広島の歌手によって全国に発信する「オリジナル演歌」活動の番組。多くの歌手が誕生した。
最近「広島天国」をリメイクした「雨の港から」の南一誠。今、東京で頑張っている「そんなあんたに惚れました」の森若里子。現役を引退しているが、当時ともに司会を務めた「さすらい星」の束為五郎を始め、小松わたる、奈津しげき、佐藤ゆかりなど大勢いる。中には瀬川瑛子が歌った「ひろしま、そして雨ん中」、鳥羽一郎の「海の匂いのお母さん」もある。いまでも歌われている曲だ。田中さんも昭和56年「大竹ひとり」でレコードデビュー。その後「今が青春」など3枚出している。
過去広島をテーマにした歌謡曲は沢山あるが、全国ヒットした曲は残念ながら少ない。広島から“火”がついた曲はかなりある。なぜなのか。広島は原爆のイメージが強いため、どうしても長崎みたいな情緒に薄い。反戦平和という理念が先行して「広島」とつく歌謡曲はヒットしにくいと言われている。
しかし最近、地域の活性化や賑わいを創出するための歌づくりがされている。先日も広島駅前再開発Cブロック準備組合代表理事の中村興夫さんが自ら歌う「荒神町ブルース」と「アイユーロードめぐりあい」が誕生した。後者は主婦角田洋子さんとのヂュエット曲。広島駅から愛友市場、新球場を結ぶ応援歌だ。
市民レベルで地域を元気にさせる歌づくりをし、歌うには広島には材料がたくさんある。いまからどんどん生まれて育ってほしい。
上村和博
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