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2008年12月10日 (水)

安達春汀さん

広島の女流書家の安達春汀さんとお弟子さんたちの展覧会が11月21日から26日までの間、本通りのお店「熊野筆センター」で開かれていた。
今回でもう20回目を迎えるという。
安達さんの作品は、筆で字を書く面白さ、そして可能性を見せてくれる。
お弟子さんたちの字は、自由気まま、それこそ多種多様だ。
上手いとか下手を越えて、皆筆で字を書く楽しさを見せてくれている。

安達さんの作品は、もう一つ凝っている。
筆で書いた字を板に写し、彫っている。
刻んで字を創り出しているから、刻字というようだ。
刻字にすることで、微妙に色をつけることが可能になる。
字で表現しようとしたことが、より美しく、深く表現されている。
こんなきれいな色づかいは男にはできない。

1

NTTは、安達さんの作品を、毎年のカレンダーにしている。
綺麗なカレンダーだ。
NTTのこうした活動も評価したい。

安達さんは広島の誇る書家だ。
お店の看板、お酒のラベル、広島ブランドの商品のラベル等を安達さんの刻字で作ったらいい。
広島の街がもっと楽しくなる。

広島には世界的に有名な熊野筆がある。
化粧筆のメーカーとして世界的に有名になった。
熊野筆は伝統的工芸品として、ほとんどが手作りで作られている。
毛筆、画筆、化粧筆とも国産の80%を占めるという。

熊野筆、書家、スポンサー等が一体となった活動が進めば、可能性はもっと広がる。
期待したい。

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