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2008年12月22日 (月)

交通需要予測と少子高齢化と地産地消

先日、国土交通省が交通需要予測を発表した。
今後10年間はちょっと増えるかもしれないが、概ね減少傾向にあるという予測になっている。
02年の予測では、20年のピークには8700億台KMとなっていた。
それが、今回の新たな予測では、20年のピークの上限でも7700億台KMと、10%も下回っている。
02年時には、高齢者や女性ドライバーが増え続けるから、交通量が伸びると予測したようだ。

今回の予測でも、20年までの間は伸びる可能性はあるとしているが、それは自動車道の料金の減額、無料化等の政策が実行され、一時的に利用者が増えると考えているのであろうか。
しかし現実は多分、この数字を下回って減少するだろうと思う。
サブプライムローンに端を発した今回の金融危機で自動車の生産、販売台数は大幅に減少している。
自動車の保有台数も08年の7923万台をピークに減り始めている。
石油価格は長期的には値上がりするだろうし、それに環境問題も加わって脱車社会は進行している。
人々の都心回帰は進んでいる。
絶対的な人口減少傾向も当分止まりそうにない。
国内の交通量が増える要素は殆ど見当たらない。
今回の交通需要予測の下限を下回った交通量になることすら私には思える。

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交通需要が現状より増えない、しかも減るだろうということになれば、交通計画は劇的に変わらざるを得なくなるはずだ。
交通渋滞だって、今がピークで、今後は減るということだ。
新しい道路はもういらないんじゃないという議論が、今よりもっと強くなるのは当然だろう。

道路計画の考え方も、新しい道路や橋をつくるということから、老朽化した道路、橋の改修工事、渋滞対策のための道路工事、曲がりくねった道を走りやすくするための工事に、比重がシフトすることになるだろう。

なんとなく私たちは、あの頑丈な橋は永久に持つように思っているが、実は橋の寿命は大体50年程度だという。
最近ではアメリカ・ミネソタ州の橋が落下するという大事故があった。
道路だって、橋だって寿命はあるのだ。
国内の殆どの橋は、戦後に作られたこともあって、架け替えや、修繕の必要性を今まであまり感ずることはなかったが、それらの橋はいまではかなり老朽化が進み、危険にすらなっているのだ。

広島市は2M以上の橋2,818について点検し、軽い損傷があるのは792、補修が必要な橋194、橋脚の腐食などが激しく早急に架け替えや部品の交換が必要なのは13だったという報告書を発表した。
道路だって、上下水管だって、ガス管だって同じことがいえる。

道路工事も少子高齢化対策になるということだ。

人間の高齢化対策費用は、産む費用の数10倍も掛かっているはずだ。
道路にしても、橋にしても、その架け替えの費用、そして寿命が尽きるまでの維持管理費用は、新たに作る費用以上にかかるはずだ。

橋の架け替えを例にしてみれば、すぐイメージできるだろう。
架け替える間、代替えの橋を何らかの形で用意しなければいけない。
その費用は膨大な額になるだろうことは想像に難くない。

しかし軽い損傷、補修、腐食に対する改修等の工事は地元業者でもできる。
地元のゼネコンにとっては、ちょうど適当な仕事が生まれるということでもある。
こんなところにも、地産地消はある。

世の中、どんどん変わる。
変わるというのは、単に多くなるとか、少なくなるとかではない。
問題は質が変わるということだ。

そろそろここらあたりで、新たな道路を作るということから、高齢化対策、老朽化対策に比重を移したほうがいいということのようだ。
しかもその老朽化対策工事は、より地元に密着した企業が担当するだろうことも、また注目すべき点である。

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コメント

そういう意味ではアメリカ政府がビッグスリーを救済するのは間違いです。ああいう大きな会社は倒産しても消えてなくなるわけもないので、ちゃんと手続きを踏んで更正法で再編されるべきです。
極端な言い方をするとビッグスリーなんて嘗ての日本の国鉄です。経営者と資本家と労働者の全てが適当に利益を分配する仕組みで、そこに消費者の利益はありません。こんなものを温存するより、一度壊して組立て直すべきですね。

太郎様

成程。
確かに倒産したからといってなくなるわけではありませんね。

バブルが崩壊したとき、おかしくなった会社があり、倒産させるか、どうするか議論になったことがあります。
結局なんとか生き残るようにしたのですが、結果からみれば、一度倒産させた方がよかったように思います。
そんな経験は結構皆さんお有りだと思います。

倒産させるのは勇気がいりますよね。

いま必要なのは、その勇気かも知れません。

これまで反映してきた自動車産業ですが、これから先も伸びるということはないでしょう。必要なものなので急激に縮小することもないと思いますが、伸び続けるということを前提にした経営は方向転換されるべきだと思います。

太郎様

株も、素人は値上がりを前提に買いますが、プロは値下がりを前提に買うそうですね。
伸び続ける事を前提にしている経営者は、経営の素人ということになるのでしょうかね。

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