私の北海道感想記(1)
<私的、北海道文化論>
東京神田で長年出版社を経営し「はだしのゲン」やヒロシマ関連などのヒット作品を多く送り出し、昨年還暦を機に引退して北海道で1年2か月を過ごし、年内に沖縄に移り暮らして見ると言う友人が送ってきた「北海道暮らしの感想文」が「私的、北海道文化論」として面白かった。
タウンNEWSへの掲載を打診したら快く了解してくれた。ご覧ください。<グランパ>
私の北海道感想記(1) <吉本尊則>
「リトルアメリカ」といわれている北海道に来て1年2ヶ月が過ぎました。
九州生まれの私が、ほとんど知り合いのいないところに来て冬がどうなるのかとても心配でした。-10度の生活はどう暮らせばいいのか?雪のときの運転は大丈夫だろうか?
寒さ対策の衣類はどうすればいいのか?冬今までとはまったく違う時間の過ごし方はどうすればいいのか?
戸惑うばかりでした。
想像していた北海道と住んでみての北海道はずいぶん違ったものでした。
東京に居たときに考えた北海道の人は、大陸的で心広くおおらかな人たちだと想像していました。特に女性に対しては強く思っていました。
でも現実はかなり違っていました。女性はとても強く喫煙する人がとても多く、軽自動車に子ども3人くらい乗せてタバコをすぱすぱ吸いながら、すごいスペードで走るのを何度も目撃してビックリしました。喫煙率日本NO1,離婚率NO1
女性の強さが日本の3本指に入ると聞いてなるほどと思いました。群馬、香川、北海道です。群馬、香川の女性は強いのですが、離婚率はそんなに高くありません。
なぜ北海道が高いのかを調べてみました。
それにはこんな説がありました。北海道は過去には圧倒的に女性が少なかったようです。若き女性1人に対して3人の男性くらいの割合だったようです。炭鉱労働者、開拓のための内地からの若き労働者。女性は男性を選ぶのに優位な立場にあったようです。
また開拓初期には女性の力なしには開拓事業は進まなかったようです。
女性の就労率はとても高いようです。北海道の女性がとてもよく働くことは離婚と関係あるのかもしれません。こんなことから離婚率が高いのだという説があります。
また男性は意外と優しい人が多いと思われます。北海道はもしかして女性の力で開拓事業が進められてきたのかもしれません(笑)とにかく北海道女性は独特の雰囲気があります。
大陸的です。男性は文章で読んだのですが、会議があって遅れてきたのに内容はともかく「まあいいしょ」ととにかくその場を過ごしてしまうようないい加減なところがある。
なんだか分かるような気がします。
不思議なことの1つに車の運転があります。札幌市内を走っているととてもスピードを出して走る車が多いことです。特に札幌を外れると確かに車は少なく道は広くスピードが出やすくなります。でも出しすぎです。こんなことから交通事故死が高くなっているのではないでしょうか?
私が見た感じではとても見栄っ張りで人のことにあまり気を使わずに「わが道をいく」タイプのような人が多いような気がします。もう少し考えれば分かるようなことでもやってしまうようなことがかなり多く見られます。もう少し周りの事を考えて皆で協力しながら社会を作っていく意識がほしいです。(続く)
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映画「北の零年」を思い出しました。
ヒロイン役を吉永小百合が、したたかに逞しく演じていました。
北海道もですが、沖縄の女性も逞しいですね。
投稿: ゆたかにみのる | 2008年11月 9日 (日) 12時59分