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2008年11月29日 (土)

映画「12人の怒れる男」

 ‘57年制作で59年(昭和34)に日本でも公開されたヘンリー・ホンダ主演の「12人の怒れる男」があった。
 社会正義を謳いあげた12人の陪審員にゆだねられた<法廷ドラマの原点>として米国の映画史に残る作品と今も評価が高い。
 その後、何度か映画,舞台劇、テレビ化にされたが今、また同名のロシア映画が上映中だ。

 一日に朝10時から1回だけの上映だが結構な入場者だ。08年のアカデミー賞にノミネートされ、来年5月から日本でもスタートする裁判員制度に関心のある向きに前評判が高いようだ。上映時間は2時間40分と少し長いが、退屈さや長さは感じない。

 ヘンリー・ホンダ主演の作品は父親殺し容疑の18歳の少年を12人の陪審員が裁く米国作品が新作の舞台は現代のロシアに置き換えてリメークされている。
 被告は長年ロシアに抑圧されて来たチェチェンの少年で、ロシアの将校だった養父を殺害した疑いで殺人罪に問われている。有罪になれば一生、刑務所で暮らす運命だ。
 審理が終わって、市民から選ばれた12人の陪審員の評決が下されることになる。
 当初は証言や証拠品で短時間に有罪評決が出ると思われた。
 しかし、11人が有罪を表明するが一人だけが有罪の同意が出来ないと言いだす。

 全員一致が原則の表決は振り出しに戻って審理が繰り返される。
 再度無記名で投票の結果、無実票が2票に増える。無実を投じた陪審員はユダヤ人特有の思慮深さで考え直し、弁護士にやる気がなく疑問がわいたと語る。
 これを契機に各陪審員たちは事件を吟味し、自分の過去や経験を語りだし、次々に無罪へ傾いて行き、遂には11人が無罪を投じる。
 最後の一人は反対の理由を無罪になった少年を刑務所から掘り出せば市民にリンチされる危険が大きく「路上より刑務所の方が長生きできる」と主張する。しかし遂には「少年を無罪にして我々で守ろう」と賛成に回る…。

 決して面白い映画とは言えないが、まるで法廷に居るような気分で引きこまれ、いやが上にも人を裁く難しさと民主主義や正義が何かを考える…大人の映画だ。
 敢えて言えば未だ民主主義が板についていないロシアの現実を皮肉った作品とも思えた。
 来年5月下旬から日本でも裁判員制度がスタートする。だれがいつ裁判員に指名されるかは分からない。60人に一人は指名される可能性があると言う。
 ぜひ、鑑賞の機会を作りたい映画だった。
会員募集中:シネマクラブひろしま(広島映画センター内:082-293-1274=担当:勝田豊稔)

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