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2008年10月 9日 (木)

ある居酒屋の閉店

 平和公園から旧革屋町本通りに入った道沿いにある「酒蔵しげ」は知る人ぞ知る広島一安くて季節の旬を用意した居酒屋だ。その「しげ」が来年一月末で閉店する…。

 金曜日の夜、ある会合の後、若い2人と一緒に出かけると女将さんが開口一番“おでん”が売り切れよ!!…と空になった大鍋のふたを開けて言い放った。未だ8時半と言うのにこんな事は珍しい。
 注文を聞きにきたお姉さんが「酒蔵しげ」を愛して下さった皆様へ…と言う閉店を告げるあいさつ状を持ってきた。突然の事にびっくりした。

 しげが開店したのは昭和39年。5時に開店し10時にはきっちり閉店して44年間、広島一安くておいしい季節の味を提供してきた。「本通り商店街」の西の端にあるこの店は入口が半間の横開きのガラス戸で極めて地味で目立たない存在だ。
 一歩、店に入るとすぐ左側に12人ほどのカウンターがあり、狭い通路を奥に進むと4~8人用のテーブル席3つが並ぶ。奥まった左側には6~8畳の日本間2部屋があり、常時3~40人の常連が席を占めている。10年前までは2階の3和室も目一杯の繁盛店だった。

 この店の名物は年中あるおでんだ。スジと大根に豆腐、ジャガイモに小芋など季節の野菜を添えるおでんは人気で早売れする日も多いが、決して追加仕込みはしない。
 小鰯の刺身に天ぷら、カキフライに鯵のたたきに南蛮漬けになまこ、〆サバやシャコ茹でに茹でた小エビにから揚げ、金平ゴボウにイカのゲソ、豚バラ串に辛子明太子と焼き鳥、わけぎのヌタに蛸きゅうりの酢の物など小鉢物と豊富なメニューだ。

 酒は賀茂鶴に雨後の月、五橋や菱正宗などに焼酎も豊富な品ぞろえだ。
 隣の酒の販売店が経営しているだけにお酒のキープも1升ビンだ。
 何よりの人気の基は安さだ。一人3千円を超えることはない。2千円台で収まるのが人気だ。

 客筋は県庁の職員が多く、学生から一般サラリーマンに最近では女性ばかりのグループも多い。30年前に誘った東京のカメラマンは今も広島に来るとここから電話が入る。

 女将以下4人のおばちゃんたちの家庭的な雰囲気も良い。曰く「いろいろと人生の勉強をさせて頂きました」。
 閉店の背景には大手の安売り店の出現で個人経営の街の酒販店の経営を立ち行かなくさせた…のが、真相のようだ。 広島の大衆名所?が消えるのは実に寂しい。
長年ありがとうの気持ちで、来年1月末まで、時折足を運びたい…。

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