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2008年10月27日 (月)

大学と資格

先日久しぶりに京浜東北線に乗った。
最近新聞でも電車内でも大学の広告がやたら目につく。
大学全入時代を迎え、それぞれの大学が学生集めに必死になっていることの現れだろう。
某女子大の広告は、入学すれば保育士、小中学校教諭、栄養士等、どんな資格が取れるかをひたすら書きならべていた。
近頃の大学は専門学校化しているというが、その典型的なケースだろう。
またこうしたことの背景には、学生にしても、親にしても何か資格をとれば、なんとか食って行けるだろうという思いがあるのだろう。

しかし企業が採用するときの条件としては、資格は殆ど評価しないという調査結果がある。
資格は採用条件として当然という場合もあるし、入社してから取ればいいという場合もある。
労働政策研究・研修機構の調査では、熱意・意欲が73.3%、次にコミュニケーション力56.6%、3番目が協調性の41.5%、行動力・実行力が35.9%と続く。学暦はたったの7,4%、資格は5.3%と、ほとんど問題にしていない。日本では1度その会社に入社すれば定年まで40年近くの間勤めるというのが前提になっている。
そんな長い間一緒に生活するのだ。人間性のほうがより重要になってくるのは当然だろう。
私も民間企業に長く勤務したが、資格力より、人間力だということをつくづく感じさせられた。

親や高校生、大学生が思うことと、企業が期待していることが大きく乖離していることのほうが問題だ。

2

資格取得をすることに反対ではない、取得した方がいいに決まっている。
そしてそれを売りする大学もあってもいいとは思うが、大学では本当は「生きていくことの楽しさや、周りの人とうまくやっていく」ということをもっと教える必要がある。

ホイジンガがホモルーデンスという本の中で、「人間は遊ぶ動物だ」といっている。
広島大学のキャッチフレーズは「学問は最高の遊びだ」といっている。
本当はそうだろうと思うが、そこまでストレートに言ってしまうと、ちょっと誤解を招きかねない。
そんな屁理屈を言わなくともいいから、大学では、「ほらこんなに面白いことがあるよ」と示してあげることが大切だろう。そのためには、教員自身が夢中になっていることを見せてあげる必要があるのだろう。

通常資格取得の授業は、面白くもなんともない。
ひたすら苦痛だ。
それなのに、資格は取ったけれど、その仕事は嫌だといって、折角入社した会社を辞めてしまう人も多い。
資格を取るために何年も努力したことを簡単に無駄にしている人も多い。
資格はあった方がいいと思うが、殆どの人にとっては、生きていくのに実は殆ど関係ない。
ものつくりの企業にあっても、かなりの社員は営業とか、経理、総務とかに所属しているから、資格には関係ない。
遊園地、ホテル、スキー場とかのサービス業にあっては、9割以上の人がなんの資格も持っていない。
コンビニ、SCだって資格はいらない。これからの時代は商業、観光産業を中心にして、サービス業従事者がどんどん増えるだろう。
ホテルだって、英検2級という資格も持っていた方がいいとは思うが、なくとも充分やっていける。
これからサービス業の分野の発展性は高い。
大学生達にもっと「人生面白いよ」、そして「サービス業は面白いよ。就職の可能性も高いよ」と教えてあげる必要があるようだ。
資格をとれば大丈夫だといういい方がされているとすれば、それは詐欺だとすらいっていいだろうと近頃は感じている。

大学教育を見直す時に来ているようだ。

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