「エンディングノート」考
敬老週間が近いからだろうか新聞や情報誌に人生の終焉に備える「エンディングノート」の情報が多い。古希を迎えた今年、癌の転移再発と戦う羽目に成りこれまであまり気にしていなかった事に留意して少し調べてみた。“遺書”とは大分違うことが分かった。
判り易く言えば『自分らしい、死後までの将来設計』で、万が一の時の為、葬儀や墓の希望などを家族や周辺に宛て自分の意思を書き込んで置くのが「エンディングノート」だ。
大阪に本部を置くNPO法人「ニッポン・アクティブライフ・クラブ」が発売しているエンディングノートは5年間で10万冊を突破したと言う…驚きだ。
かつて日本の高齢者は家族に世話になっている手前、介護や葬儀・お墓について希望を言い“遺書を書く”ことを遠慮し、控えて来た。しかし、今では自分の死後に至るまで希望や注文をする高齢者が年々増えていると言う。経済的な自立が、その背景にあるようだ。
親を見送った経験から考えてみると墓地や仏壇は先祖代々のものがあり殊更心配する事は無かった。父の場合い、3年余りの間、癌と戦う日々だったが抗がん剤は拒否して東洋医学のお世話で農業をしながら緩やかにそして穏やかに逝ったが屋敷・田畑・山林や預金借金などが如何なっているのか全く分からなかった
私は実家で陶芸を生業にしている弟にすべてを相続して貰うつもりでいたが父は形ばかりでも一部の相続をするように希望し、それなりの遺書めいた物を作っておく…と時折言っていた。しかし、実際には出来ないままで逝った。そのことでトラブルは生じていない。だが、自分にあてはめて考えてみると“書き残すことが何か分からない”ので調べてみた。
「遺言・エンヂィングノートの作り方」によると①自分の経歴と思い出・自分史②先祖のこと、家系図、家訓など③介護・親族か施設か④医療・延命治療、余命告知、臓器提供⑤ホームなど終の棲家について⑥葬式(宗派・戒名・費用)・お墓(どこに)・納骨についての希望⑦財産の記録、預金・保険・年金⑧家族親戚、親友へのメッセージ…etc。
自分らしく家族や周囲が心穏やかにエンディングを迎えるためには出来るだけ早くから、書き始め、妻と相談しながら誕生日ごとに毎年整理してゆく…事がいい様に思える。
そして、“遺書”では無く,飽く迄も「エンデングノート」として、決して独り善がりにならない為に、時には息子や娘、孫たちとも話題にしておくことが大切だと思う。
その時までにはまだ多少時間はあると思うが、これを機会に自分なりの「エンディングノート」作りを徐々に始めてみようと思う。
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