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2008年10月 7日 (火)

広島市の「オフィスアワー

 行政に自分やグループの意見を直接反映させる手段はあまり無い。
 広島市は秋葉市長が最初から公約に掲げて当選して「オフィスアワー」がスタートして既に10年目を迎えている。
 若い友人がこの程体験した。市長とあって直接自分の意見を述べ、「これまでにない提案だ、検討したい」と応じてもらった事を、今後自分が進む道の灯りになりそうだ…と受け止めている…嬉しいことだ。

 オフィスアワーが始まったのは秋葉市長初当選の平成11年からで、毎月1回市役所本庁の1階にある市民ロビー横の市長分室で5~6人を対象に行われている。5人平均として市長は年間60人、これまでに5~600人との直接対話で苦情や提案を受けていることになる。このほか各区で年間4~5回「タウンミーティング」を開いている。

 件の若い友人は東京のH大学大学院博士課程のN君だ。研究者を目指しているN君は
ヒロシマでこの1年「研究テーマの候補」を探るため滞在し、研究者や運動活動家それに世界から日本中から広島にやってくるなど幅広い人と交流し、100人を超える被爆者から体験の聞き取りも重ねている。

 そんな中から「被爆体験の継承と証言活動」に絞り、その歴史と経緯、そして今、被爆者がいかにして証言をするようになり、どう展開してきたのか、証言する過程でどのように考えるのか。個人史と団体活動の歴史を交差させつつ考察したい…様だ。

 彼は証言活動と言う特殊な活動は『広島新史』の中でもあまり触れられず、歴史的に整理する意義がある…と指摘している。
 また、被爆者の証言の中から放射線それ自体が解明されず、曖昧である点が多くの被爆者に不安を生みだしていると指摘し「遺伝」「被爆二世」「心の傷」問題も今後のテーマに挙げている。嘗て、被爆者差別を生みかねない…と行政や運動体をはじめ被爆者自体が避けてきた課題でもある。
 
 これらを踏まえて今後気がかりな点は“若い世代と平和運動の活動家や被爆者の間がうまくつながっていない“事から、若者と被爆者の交流による『継承』の重要性に着目した提案をした。

 修学旅行や団体で来る人達は事前に要望すれば「被爆者証言」を聞く事は出来る。
 旅行業者と被爆者グループが永年、便宜的に協議実施してきた経験が生かされてきた。
 学校単位で言えば一人の被爆者証言で5千円から1万円も用意すれば可能だった。
 しかし、個人で広島を訪れた人たちが事前に要望しても被爆者から直接体験を聞く事はほとんど不可能だ。個人の要望を聞きいれる機関や業者、まして行政では有料での被爆者証言や場の設定は出来ない。
 近年では、市の被爆者を含むボランティアガイドの活躍は評価が高いが「誰もが自由に聞ける…被爆者証言」の場は63年経った未だに実現していない。

 彼がこの1年間、接してきた被爆者の中には、嘗て若いころに有った誘いは断った人たちが、いま市や平和文化センターの呼びかけなら応えたいと言う人達が居られる…ことを伝えたようだ。
 月または週ごとに日時を決めた“被爆証言を聞く会”…の設置があれば参加したいと言う被爆者は、高齢化の中で改めて「被爆の継承」その意義を考えておられるのだろう。

 一年間、研究のため広島に滞在したN君が、いま一番気がかりな広島の課題について提案した『継承―若者と被爆者の交流・被爆証言を聞く会』の設置検討は、秋葉市長にバトンタッチされた?ように思う…。
 何よりも、若者が運営しながら継承を支える役割が大切になる。
 広島市による、新しい『被爆証言を聞く会』の設定は期待できる。
 市民の声を正面から受け止める広島市の「オフィスアワー」の存在意義を実感している。

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