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2008年9月29日 (月)

映画「ラストゲーム」の感動

 太平洋戦争の末期、戦地に赴く学生達に最後の厳しい反対を乗り越えて試合を実現した史実に基づく映画「ラストゲーム~最後の早慶戦~」を野球好きな孫と見た。

 「ハチ公物語」「大河の一滴」「草の乱」の神山征二郎監督が長年温めてきた最後の早慶戦を通じて戦争の“虚しさ・悲しさ・恐ろしさと不条理”を見事に描いた秀作で、戦中派にはこの上もなく静かに感情を揺さぶる作品で、特に中高大学生ら若者達に勧めたい。

 舞台は太平洋戦争の戦況が悪化の一途を辿る昭和18年4月(1943年)。文部省は「野球は敵国アメリカの国技だ」と東京六大学野球連盟の解散を命じる。9月には、法文科の学生に適用していた徴兵猶予の全面停止を決める。これを契機に学業優先の特権が無くなり、野球に情熱を傾けてきた彼らはバットを捨てて銃を取らねばならない時代を迎えていた。
 いわゆる学徒出陣で堰を切って一斉に学生が戦地に送り出された。

 出征して戦地に赴けば二度と帰れないであろう若者達に、せめて生きた証を残してやりたいと慶応義塾の小泉信三塾長(石坂浩二)は早稲田大学野球部顧問の飛田穂州(柄本明)に「早慶戦」を申し入れる。飛田は小泉の希望を受け入れるが早稲田大学総長(藤田まこと)は頑として受け入れない。しかし、飛田の強行突破に総長も折れて10月16日、ついに最後の早慶戦は実現する。

 柄本が演じる飛田は自分の責任で試合を決めた時、総長に対して「軍部に睨まれた苦境にある多くの教授たちは早稲田の名誉を掛けて説を曲げていない」と言いきって中央突破を計る。流石の総長も飛田の命がけの覚悟の前にすべての責任を買って出る。
 野球に夢を追った若者が強制的に出陣しなければならなかった事実。死を覚悟でわが子を戦場に送り出す親の苦悩。自由が奪われ重苦しい戦時下にあって、少しでも人間らしく生きようとした気骨のある男達の熱い思いが胸を揺さぶって、流れる涙を止めようがない。
 
 終了後、孫と2人で食事をしながら「どうだった?」と感想を聞いてみた。
“難しかった”とは言え10歳の少年の胸にも感動はそれなりに響いた様だ。
 本当にあったことよね。戦争ほど悪いものはない…と思う。僕たちは幸せなのかな…?
 このあと一緒に遊ぶ仲良しの友達に「いい映画だった」と見るように言いたい。
 母さんやお兄ちゃんにも話してあげたい…と言う。
 結構、理解できていることに安心したり、喜んだり嬉しくなった。
 史実として伝える上でも是非若い人に見てほしい作品だ。
サロンシネマ1(広島市中区大手町・082‐241‐1781)で19日まで上映中。

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