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2008年9月30日 (火)

「マジ切れ総理」と記者の役割

 総理の突然の辞任会見で飛び出した一言は 数日間新聞紙面を賑わわせた後、今は“ザ・ニュースペーパー”の時事漫談などで連日のようにTV画面でお笑いネタで膨張中だ。
 一国の総理とはいえ厳しい意見や批判に曝されるのは当然とは言え、過去にこのように揶揄されてお笑いのネタにされた総理がいただろうか。
 
 「総理の会見は国民には『他人事』のように聞こえる。この辞任会見も」と言う質問に「『他人事のように』と貴方はおっしゃったけどね、私は自分自身のことは客観的に見ることが出来るんです。あなたとは違うんです!!!」と記者を見下したように、気色ばんだ。
 
 この答えを引き出した中国新聞東京支社の道面雅量記者は3日付の紙面に生意気な質問という指摘を受けるかも知れないが、あえて聞いておきたかった…と書いている。
 昨秋、米国民主党のオバマ上院議員が「米国は核兵器のない世界を追求する」と発言したのを受けて、“ぶら下がり会見”で聞いた時の返事が気懸りだったからだと言う。
 「そりゃ、そうゆう世界が実現すれば、それに越した事はないと思います。…核保有競争する世界ではあまり良くないと思いますけどね…」。唯一の被爆国の総理の発言として、この軽薄さだ。道面記者は会見を聞きながら、前記の発言などが蘇り、どうしても聞かずには居られなかったと書いている。記者が“権力の本音・本質”を引き出す役割は極めて大きい。発言後、道面記者は一斉に他社の取材を受け報道される羽目に成り驚いたようだ。

 昭和50年前後の5年間、官邸記者クラブ国会等で取材した経験から以下のような推測が出来る。つまり、道面記者を逆取材した大手各社の現場は、常に総理の顔色を見ながら「総理の感情を刺激しないで、目をつけられないように」権力との対峙を避け、おもねている。
 比較として適当では無いかもしれないが、次のような事例を経験した。

 昭和50年夏、天皇の初訪米前の宮内庁記者会見での「原爆投下はやむを得なかった…」発言がある。この時は日本記者クラブのメンバーだったRCCのA記者が質問に立ち、道面記者以上の逆取材にさらされた。記者クラブ幹事との事前の打ち合わせを十分に重ねながらの質問だったが、週刊誌から雑誌、新聞社に放送局まで逆取材報道は凄まじかった。

 地方マスコミの顔が売れていない記者が驚愕の答弁を引き出せば、記者仲間と言うより“ライバルや妬みの対象”として扱う。大手マスコミの身勝手でお座成り体質が今も残っていると言えよう。そこに、本質を暴く姿勢や気概は微塵もなく、情けない現実だ。
 それにしても折角引き出した「総理のマジ切れ、本音発言」だ。お笑いネタで終わらせないで、近々に予測される総選挙で政権交代が実現する結果を冷静に厳選したいものだ。

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コメント

あの時、私は東京にいた頃でした。
「言葉のあや」だとのコメントが、確か後日になってあり、情けない思いをしました。

初めて聞いた、そしてそれを限りとして会見の直接放送がなくなったために最後になった香淳皇后のガラガラ声と共に、このブログを読みながらあの時のことを思い起こしました。

先日、HIP代表の小倉桂子さんから、アメリカに行って被爆の惨状を訴えた際、「日本人は1億ハラキリだと言っていたのが、ゲンバクで助かった。」と言われ、『ゲンバクの威力を証明するだけなら、広島で人体実験のようなことをせずに、東京湾に落とせば、それを見た昭和天皇が終戦を決断したはずだ。』と反論されたことと併せ、それとは全く対照的な天皇発言だったと考えました。

※化学治療を止められても、その他のケア、特に精神面での治療は一層頑張ってください。『病は気から』と、私は昨年自ら体験しました。

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