広島ブログランキング

  • 広島ブログ
無料ブログはココログ

« カラオケ上手な釜山の崔さん | トップページ | 国会議員の資格 »

2008年9月16日 (火)

真の国際貢献?

 若い日本人のNGOボランティアがアフガニスタンで誘拐殺人と言う最悪の事件に巻き込まれた。改めて“国際貢献“のあり方を考えさせられた。

 被害に遭ったのは静岡県掛川市出身の伊藤和也さん31歳だ。伊藤さんは医師で医療や農業支援活動をする中村哲医師がパキスタンで創設し、80年代からアフガンでも活動し、この国に根をおろしてきた「ペシャワール会」のメンバーだった。

 農業高校から農業短期大学へ進んだ彼が何故、アフガンを目指したのか?“現地で働く動機”を会のHPで見た。
 「アフガンを知ったのは9・11テロに対するアメリカの報復攻撃によってです。…アフガン復興に関して農業支援と言う言葉でした。…私の力量を判断すると語学はダメです。農業に関しても経験知識とも不足、だが私は現地の人と一緒に成長したいと考えている。  アフガニスタンを本来あるべき緑豊かな国に戻すことをお手伝いしたいと言うことです。子供たちが将来食料のことで困ることが無い環境に少しでも近づけることが出来るように、力になればと考えている。…甘いかもしれないが、現地に行かなければ何も始まらない…」

 5年前に現地に入り、サツマイモや米の栽培、灌漑施設造りに50度近い炎天下で取り組んできた。伊藤さんは現地語を習い地元の人と同じ衣装を身に着け現地に溶け込んでいた。 
 紛争地での活動は常に危険と隣り合わせで、それだけに住民との間の信頼関係を築く事が身の安全に繋がる大切な要件だったようだ。

 15年前にカンボジアで選挙監視の国連ボランティアだった 中田厚仁さんが襲われて命を失ったり、10年前にタジキスタンで国連の仕事に携わっていた学者が凶弾に倒れた例もある。こうした人達に共通するのは紛争に苦しむ人達を助け、支援したいと言う人道主義の熱い思いと志だ。

 農業を通じてアフガンの国造りに貢献したい…と言う考え方は、おそらく彼が育った家庭や学校など彼を取り巻く環境から生まれて来たに違いないが。今時、意外にも若者の中にこうした発想のできる人たちが多いいのも嬉しく「頭が下がる思い」だ。

 「現地に行かなければ何も始まらない…」と志を持って乗り込んだ伊藤さん。彼の捜索に加わった現地の人が数百人から千人に達したことは『現地で慕われ頼りにされ信頼されていた』証しであり本物の国際貢献に身を投じた人と言えよう。

 中村代表は「戦争をしない国日本の人間と言うことで安全を守られてきたが、自衛隊が米国支援で自衛隊を派遣して以来怪しくなった」と発言している。
 
 それにしても、政府の対応はまずい。伊藤さんの意思に応えるために、テロとの戦をあげて、来年1月に期限切れになるインド洋での給油活動の重要性を強調した官房長官の発言は無神経で呆れる。こうした犠牲を政府のプロパガンダや隠れ蓑に使うことは決して許されない。

 政府はこうした目に見えない日の丸を背負って活動する人達やNGOに対して今何が出来るか、何をしなければならないのか“真の国際貢献”の在り方を改めて検討する必要に迫られている…と言えよう。

*お願い
この文章の下にある《広島Blog》というバナー(画像)を クリックしてください。

« カラオケ上手な釜山の崔さん | トップページ | 国会議員の資格 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/211008/42476129

この記事へのトラックバック一覧です: 真の国際貢献?:

« カラオケ上手な釜山の崔さん | トップページ | 国会議員の資格 »

関連書籍

  • サイフもココロもハッピーに!ちょびリッチ
2018年11月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30