広島ブログランキング

  • 広島ブログ
無料ブログはココログ

« 「折り鶴ナイター」で核廃絶署名を!! | トップページ | 助けて!! イラクの小児科医の叫び① »

2008年8月 5日 (火)

ヒロシマを窮める若者達

 ある市民交流会で「グランパさんですね、平和大通りの読者です」…と小柄な若者が声を掛けてきた。差し出した名刺を見て驚いた。昔風に言えば国立のH大学大学院社会学研究科 地球社会研究専攻 博士課程の院生で東京以外に広島の住所がある。
 自己紹介の際“広島応援団”のつもりでブログ<タウンNEWS広島平和大通り>に取り組んでいると言った私の発言を聴いていたのだ。
 嬉しくなって帰り道、おでん屋に誘っていろいろ聞いてみた。

 彼の大学は嘗て東京在勤中、長崎の被爆者調査を中心に研究された広島出身のT・I教授(故人)M・H教授、自分史通信のKさん達と在京の女性ばかり5人の被爆者相談のケースワーカーの勉強会に数年間、出させていただいた因縁がある。加えて、「祈りの小さな影絵展」に関わっている若い2人の女性もOGと院生だ。

 M・H教授はもちろん院生のSさんも知っていると言う。何という奇遇であろうか。
広島の人?と聞くと「東京です」と言う。俄然興味がわいてきた。

 学部を終える前、通信社や大手新聞社を受け面接の際「フリーのジャーナリストが向いている」と言われた経験が、研究者を目指す契機になった。もともと好奇心が旺盛で東南アジアやアフリカ,豪、米などに出かけた。ある時インドのボンベイの宿舎近くで起きたテロを身近に感じ「戦争」「紛争」を意識するようになり、韓国訪問の際日本の戦争を考えるきっかけを掴んだ。日本の戦争を考えるようになると東京にいて[ヒロシマ]を意識し始め、そこで生きてきた・生きている人達を自分の目で見て話したいと思うようになり足を運び、遂に1年前の7月に広島に移住して「ヒロシマ」探求に集中している。

 文化人類学が専門の彼は当初「広島の戦後史」を軸に調査をはじめ被爆体験の継承と証言活動ターゲットに「被爆二世」「遺伝」「病気」「心の傷」など原爆被害を探っている。
既に90人以上の被爆者証言を聞いて人間関係を深め、改めて韓国の陜川にも出かけたなど博士論文のテーマの掘り下げに当たっている。
 
 研究者として最初の関門である博士論文に“ヒロシマ”を選んで情熱を傾ける若者の姿勢と生き方に痛く感動してしまった。この一年アルバイトも封印して奨学金と僅かな蓄えを頼りに自立してヒロシマを窮めようとする姿は凛としているが肩に力の入らない清々しさが良い。

 交際交流機関をやめてヒロシマの力になりたいと帰郷して草の根平和・環境問題に取り組むH君、東京をベースに平和交流機関として世界中に旅人を送る仕事に取り組みながら広島回帰をする若き女性。自衛隊を辞めてひろしまと自分探しをする防衛大卒業生。広島転勤に当たって「ヒロシマを学べ」と贈った戦中派の祖父の言葉を大切にする記者。

 見渡せば近くにいる若者達は自分の仕事と両立させながら地道な平和・環境問題に取り組む草の根集団を起こしている。驚くばかりの馬力だ。
 「今頃の若いもん」は実にタフでシナヤカな上、明く屈託なない好青年が多いことに改めて気づいて嬉しくなる。

 祖父母や父母の世代の負の遺産を次代に送ってはならないと思う反面、決して捨てたもんではない。むしろ、彼らが堂々と受けて立って立派にクリアーしていくのではないか。

 ヒロシマを軸に研究者として生きていく彼の前途に今少し役立つことが出来ないか…。

 身近に現れた若者達を通じて多くの夢を期待できることに、これから私たちが何をどのように協力できるか…課題にしなければいけない。

*お願い
この文章の下にある《広島Blog》というバナー(画像)を クリックしてください。

« 「折り鶴ナイター」で核廃絶署名を!! | トップページ | 助けて!! イラクの小児科医の叫び① »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

 教育でも褒めて育てることが重要だと言われますが、日本のマスコミは悲観的過ぎ、本当に良いことの報道が少ないと思います。
 私は40年前の高校生ですが、警察庁の資料では青少年の凶悪犯罪は私が中高生の頃に比べ何分の一にも減っています。いくら少子化とは言え、青少年の数はそこまで減ってはいません。それなのに青少年の犯罪が「激増」していると書き、一つの犯罪をあまりに大きく長く取り上げているように思います。
 広島市のホームページには、広島市ランキングやひろしま応援メッセージ、あるいはひろしまファンクラブで広島の良いところをアピールしています。もっと国全体も未来に明るい希望のもてる報道を増やして欲しいと思います。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/211008/42063716

この記事へのトラックバック一覧です: ヒロシマを窮める若者達:

« 「折り鶴ナイター」で核廃絶署名を!! | トップページ | 助けて!! イラクの小児科医の叫び① »

関連書籍

  • サイフもココロもハッピーに!ちょびリッチ
2018年11月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30