広島市現代美術館と石内都さんの写真展
写真家石内都さんの写真展が、6月28日から8月6日までの間、広島美術館で開かれている。
被爆者が身につけていた衣類や装飾品を撮り、ヒロシマを表現している。
被爆した衣類はボロボロだが、妙に色彩は鮮やかであり、素材には力強さがある。
しかしこの衣服を着ていた人はもういない。
衣服だけが残っている。
不思議な感覚に陥る。
石内さんは広島の平和資料館の展示に、写真家として強い刺激を受けたという。
石内さんはこの写真を持って、世界を回るという。
広島に刺激されて、素晴らしい作品を創り出した芸術家は多い。
別のコーナーでは、原爆ドームをモティーフにした何人かの作品も展示されている。
土田ヒロミ氏の原爆ドームの周辺の建物の変化を10年ごとに撮った写真もある。
原爆ドームは全く変わらないのに、周りにはどんどん新しいビルが建っていく。
こうした写真も、東京で見れば、ただの街の変化の記録としてしか見ないだろうが、ここ広島でみると、様々のことが考えさせられる。
広島で見るからこそ、価値があるともいえる。
こうした展覧会の意味は深く、大きい。
改めて広島市現代美術館の果たしている役割の大きさを知る。
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