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2008年7月23日 (水)

「族譜(チョッポ)」が示唆するもの

 戦前、日本が朝鮮半島で行った朝鮮名を捨て日本名に改めさせる「創氏改名」を描いた梶山俊之の小説をジェームス三木の脚本演出する青年劇場の「族譜(チョッポ)」を見た。

 父上が朝鮮総督府の技師だった梶山は京城(現・ピョンヤン)で生まれ、戦後両親の郷里の広島で育った作家だ。会場は奇しくも彼の記念文学碑が敷地内にあるアステールプラザで、公演は日本近代史の重要な部分で、熱の籠った重い舞台だった。

 親日家で地主のソル氏は700年にわたって受け継がれてきた「族譜=家系図?」を守り抜こうと「創氏改名」に抵抗する。朝鮮総督府(日本政府)は応じないソル氏に家族への嫌がらせや娘の婚約者にひどい仕打ちをして改名を迫る。仕打ちが孫へ及んだ時に改名をしたソル氏は命を絶って民族の誇りと尊厳と「族譜」を守る。
 劇中でも出てくる豊臣秀吉、加藤清正が侵略の限りを尽くしたたが長い歴史の中では朝鮮通信使など友好交流も深めてきた。しかし、明治政府は対中国対ソ連を理由に朝鮮の皇民化を進め言葉も日本教育も押し付け、「創氏改名」で植民地の仕上げを狙う。「創氏改名」は世界の歴史に類がない民族の歴史と尊厳を深く傷つけるものだった。

 見終わって2つの事が思い浮かんだ。ひとつは10余年前初めて大邱を訪ねた時に聞いた話だ。秀吉の朝鮮侵略時、『サヤカ』を名乗る日本武将が「秀吉の戦いに義はなく、礼と義の国を侵すことはできない」と朝鮮側について秀吉に盾突き形成を逆転させ、その後数々の武勲をたてた。今も大邱には『サヤカ』を祀るお寺があり尊敬されている。子孫は13代目の当主以下300人、全国には一族が7千人もいると言う…日本では知られない、知らされていない裏面史であり、韓国における優れた日本人逸話だ。

 あとひとつは拉致被害者とその支持者達のことだ。被害者家族の苦しみや悲しみは理解できる。日韓では解決したがいまだ未解決問題を抱える北朝鮮がある。しかし、長い歴史上積み残され問題を解きほぐす場合どこから手をつけ整理するか難しい。拉致被害者は確かにまだ生存の可能性が高い人も多いだけに急がねばならない。だが、解決すべきは歴史の手順に従うのが筋だ。北朝鮮を“テロ国家”と位置付けるかどうかより、過去に日本が朝鮮で何をしたのか歴史を正視する大切さが重い。6カ国協議やサミットの力も必要な時はあろうが、まずは日本自身の判断が改めて問われる重要な時期に来ている。
 
 二度目の小泉訪朝時の「平和条約締結(案)」を一気に進め、同時に拉致問題の解決を進めることこそ急務ではないか。水色のバッジを胸にした国会議員・有識者たちよ! 一度「族譜」を見て改めて日朝問題に取り組んではいかがか?貴方はどう思われますか?

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