“映画”に集う
先月スタートしたばかりの「シネマ クラブ・ひろしま」のスケジュールが動き出した。発会上映会の「善き人のためのソナタ」は予想外の好評だった。
年4回の定期的な上映会ではいかにも少ないので、毎月、会員を対象にした「ミニ上映会」を開く準備を進めてきた。HPも動き出した。http://cc-hiroshima.ciao.jp
‘72年に創立し多くの民主的な自主映画の企画、製作、配給に上映に関わってきた広島映画センターは邦画洋画合わせて数百本のライブラリーと上映権を持った広島では最も古く経験豊富な映画組織だ。その財産を有用活用できるように協力いただけるのは「シネマ クラブ・ひろしま」の大きな力になることは間違いなく、有難いことだ。
この中から当面2作品の上映会を企画した。
7月14日(月)18時半~。会員30人限定で新藤兼人監督の‘52年制作で所謂原爆ものの古典「原爆の子」を映画センターの試写室で行う。
8月12日(火)には18時から西区文化センターで中沢啓治さんのお話と中沢さん原作のアニメ映画「かっ飛ばせ!ドリーマーズ」の特別上映会をする。
「原爆の子」は’52年(昭和27年)まだ、あちこちに焦土の匂いが残る広島を舞台に広島出身で戦後いち早く独立プロダクションを立ち上げて自主映画の制作に取り組んだ新藤兼人監督が長田新編の少年少女の手記を纏めた「原爆の子」を題材に、世界で初めて原爆をテーマに制作された劇映画で、世界各国でも上映され、ヒロシマを語る平和活動の原点であり古典とも言える作品だ。
「かっ飛ばせドリーマーズ」は中沢啓治の「広島カープ誕生物語」のアニメ映画作品で、原爆の焦土の中から誕生した市民球団「広島カープ」に夢を託した少年たちが逞しく生き抜く姿を描いた作品。映画センターが企画・製作・配給した作品で、亡くなったカープの小さな大投手長谷川良平さんが石本監督役で鉄人・衣笠も声の出演をしている話題作。
当面、この2作品をミニ上映会(ワンコイン上映会)と特別上映会で取り上げるが広島ゆかりの作品や思いもしない戦前の人気洋画「カサブランカ」(‘43年:アカデミー賞)などの上映も可能だ。上映権を持った広島映画センターの協力を得られる“役得”は大きい。
今後、少しずつこうした作品の紹介をしながら皆さんの要望を取りまとめて「ミニ上映会」(ワンコイン上映会)「特別上映会」で生かしたいと考えている。 乞う!ご期待!!
問合せ先:「シネマ・クラブひろしま」(広島映画センター内)Tel:082-293-1274
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