川の不法係留船
国土交通省の太田川工事事務所が今年も広島市中心部の河川で不法に係留しているプレジャー・ボートの撤去作業を進めている。
今回の撤去は元安川、本川、天満川で所有者不明の9隻と27ヶ所の不法設置のいかだや金属製の杭などを簡易代執行で取り除く…と報道された。
漁船を含むレジャー小型船が3万隻近くある広島県は小型船在籍数が全国一という。
広島市内の太田川支流と河口周辺の不法係留小型船は2000隻(平成16年夏)と言われていた。ここ数年、太田川工事事務所が計画的に不法係留船の撤去に取り組んでいる。
それでも年間5~60隻しか撤去できないようだ。
相手が不法でも勝手に撤去できるわけではない。“不法係留”を公示し撤去を求める掲示をする。退去されない場合は「行政代執行」による撤去作業を進める。
代執行費用に保管費や場合によっては産業廃棄物としての処理費用などが発生する。
当然、所有者負担である。応じない場合は「財産の差し押さえ」をしなければならない。その請求額は数十万円を超えるケースもあるが所有者不明の場合は国費で処分される。
平和公園付近の元安川や本川にはかつて太田川工事事務所が許可した「暫定係留施設」も残っていて撤去の方向で是正指導がされているようだが、紛らわしい。既得権を主張する対象者があるとすれば公表して退去を求めるなど厳しい対応が求められて良い。
レジャーブームの波に乗って購入したもののしかるべきマリーナで保管すれば維持管理に相当の経費がかかる。大きさによるが年間2~30万円から200万円にも及ぶ。
海の自家用車として購入したものの家族の変遷でレジャー用途が下がり邪魔ものになって、結果的に不法係留、放置につながっているケースが大部分のようだ。
広島の川と小船は歴史的にも関わりが深い。今でも多く残る雁木は自宅や隣近所の船着場。平和公園・ドーム周辺をベースにした雁木タクシーは徐々に観光客の認知を得て水の都広島の新しい魅力になりつつある。“不法係留船”の追放で川の環境を守り広島の魅力をアップするために、もっと取締・規制の条件を厳しくしく見直す必要があるようだ。メーカーは車庫(マリーナ)証明のない人には売らない等、罰則規制も必要ではないか。

一方、安くて簡易な施設の設置も急がれる。
国県に対して、厳しく取り締まる代りに安くて簡易な保管場所の確保も求められよう。
ところが、少し調べてみると南吉島の「ボートパーク広島」には1080隻の係留が可能だが半分が空になっている。昨日の新聞によると、県と広島市は32億円をかけて700隻を収容できる「五日市漁協フィッシャーリーナ」をオープンした。使用料はいずれも月額1万7千円から3万円余りと町の駐車料金より安い?感じがする。
安くて使用利便が良い条件のマリーナに空きがあるとなれば不法係留により厳しい対応を求めて当然と言える。
« 広島そごうの復活 | トップページ | シネ・クラブに寄せて(1) »
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- 「報復ではなく和解を」の精神で、日本の法体系の見直しを・・・(2026.05.05)
- 所沢エミテラス・第三のパラダイムシフト(2026.04.23)
- 中国の原子力発電は2%(2026.04.05)
- 4月3日のブログをそっくりAIのgemiに問いかけてみました(2026.04.07)
- トランプ大統領に教えてあげたい・・・(2026.04.03)




コメント