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2008年6月13日 (金)

映画「靖国」

 ウイークデーの午後、評判の映画「靖国」を見た。上映25分前に行くと既に200の席はほぼ満席で左右と後ろに用意された補助席3~40席も半分以上埋まっていた。
 見る限り若い人の姿はなく、殆んど高齢者のようだ。流石に“話題”作とまず驚いた。

 この映画は日本在住の中国人監督が10年をかけて制作したドキュメンタリーで「反日的」で文科省が助成金を出しているのはおかしいと言う国会議員や右翼の抗議で東京・大阪の映画館が相次いで上映中止をするなどで話題を呼んだ作品だ。

 そんな中で終戦記念日頃の上映を予定していた広島のシネツインの蔵本順子社長は「映画は作品が上映されて完成する。見たいと言う人があれば上映するのが映画館の使命」と3月も予定を早めて始めた。この姿勢は立派だ!!!こんな映画館があることは広島の誇りだ。

 初日には岡山や九州からやってきた客もあったが、不測の事態を警戒して私服警察官が場内の警備に目を光らせた。館の話では一日4回上映のうち11時と13時半は4日間満席状態が続いており、館でもいつまで続くか関心を高めている。

 さて、映画は既にいろんな形で報道されているが簡単に触れておく。
 毎年繰り返される8月15日の靖国神社で展開される様々な人の参拝風景・パフォーマンスを縦軸に、靖国神社のご神体として終戦までの12年間に6100振りも作られた“靖国刀”を今も造り続ける90歳の刀匠の姿を横軸にして『靖国の歴史的意味』を問う作品。
 
 はじめから画面は手持ちの撮影が続きぐらぐらと揺れる。おまけに同録音声の調整が良くないため頭にガンガン響き、まるで船酔い状態に近い気分になってしまった。ドキュメンタリーだから仕方ないと言う意見もあろうが作品の完成度からいえばいま一つだ。

 戦時中の日本人はここに祀られることを誇りに戦った。
 天皇と並んで戦意高揚の発信源だった場所だ。
 靖国が国のために殉じた人を祀るとしながらも西郷隆盛のように反乱者扱いの人物は除外されるなど基準に問題がある。日本人として戦地に送られ戦死してさらに合祀され、これを拒否したい台湾・韓国の遺族。一度合祀された魂は分岐や削除はできないと言う神社の言い分は理解できない…。独りよがりの神社の論理で一般国民の理解不能…?

 国家補償や年金の関わりで黙しているが被爆者やその遺族の中にも軍人や軍属、学徒動員や徴用者など合祀されている人も少なくない。
 それにしても刀匠と監督の噛み合わない質疑がこの映画の本質を表しているように思われる。外国人から見た靖国は極めて理解しにくい存在だろう…。当然だ、日本人にとっても分かりにくい存在であることは間違いない。
 
 A級戦犯の合祀を含め日本の総理が参拝に行くかどうか?単に日本の問題でなくアジアの国々を巻き添えにした太平洋戦争で日本が及ぼした数々の問題のうちの一つがいまだに靖国問題である。

 戦中派以降の日本人の誰もが知っているようで実はあまり知らない『靖国神社』の現実と精神構造にメス?を入れる作品と言えよう。
 若者を含めて今一度『靖国神社』を考える上で鑑賞をお勧めする。

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