広島ブログランキング

  • 広島ブログ
無料ブログはココログ

« 地震被害の四川省に思いを馳せる | トップページ | 鯉城会館 »

2008年6月 8日 (日)

「霧にむせぶ夜」などのヒット

 いつまでも広島のために曲作りを・・・

 今年のフラワーフェスティバルで、安芸郡府中町出身の歌手神園さやかさんが新曲「約束」を歌った。作詞が丹古晴巳さん。黒木憲「霧にむせぶ夜」(S43年)、石橋正次「夜明けの停車場」(S47年)、山本譲二「みちのくひとり旅」(S55年)などのヒット曲を持つ。生まれ故郷の広島市佐伯区八幡に帰り療養中。85歳の今でも創作意欲旺盛だ。
 丹古さんはシベリア抑留、作業員宿舎暮らし、衣料品店倒産など辛酸をなめ、S35年「新歌謡界」に入会、作詞を勉強。そして「霧に・・・」がヒット。日本クラウン馬淵玄三プロデューサーに認められ、専属契約に。この曲は、衣料品店を経営していた岩国から横浜に出た頃の状況を書いたもので、錦帯橋の「霧」がモチーフ。ちなみに馬淵さんは、五木寛之の小説「艶歌」、TVドラマ「海峡物語」の“艶歌の竜”のモデルになった伝説の人だ。後年私は馬淵さんに出会い、広島の歌手を紹介したことがある。「夜明けは・・・」は、その馬淵さんが持参した石橋のテープ聴いて作詞、さすがプロだ。
 「みちのく・・・」は20の候補曲の中の一つ、フォーク調の曲があり、芭蕉の「奥の細道」を頭に浮かべ、詞をはめたもの。ヒット曲のなかった山本が土下座をして頼んだ曲。執念が実り大ヒット。詞に「月の松島・・」が出てくるが、当時松島の旅館が満員になり、町長から礼状が届いたという。作詞名はペンネームの「市場馨」。丹古さんは無類の競馬フアン。さぞ競馬にちなんで付けたと思いきや、奥さんと当時の五日市町長の名前を取ったもの。もう一つの「広田文雄」は娘婿の名前だ。
 広島市出身や地元歌手の曲も多い。小川知子「思いがけない別れ」、胡浜三郎「女のまごころ」、角川博「夜明け川」、司千恵子(現音羽しのぶ)「涙という名の港町」、深見礼二「命がけ」、新宅未奈子「牡蠣船情話」、永井まこと「凍る窓」など。いつまでもお元気で、広島のために歌づくりを続けてほしい。

  上村和博

*お願い
この文章の下にある《広島Blog》というバナー(画像)を クリックしてください。

« 地震被害の四川省に思いを馳せる | トップページ | 鯉城会館 »

文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「霧にむせぶ夜」などのヒット:

« 地震被害の四川省に思いを馳せる | トップページ | 鯉城会館 »

関連書籍

  • サイフもココロもハッピーに!ちょびリッチ
2023年9月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30