環境にやさしい街づくり部門と建材の再利用部門
――ひろしま街づくりデザイン賞
今年も、ひろしま街づくりデザイン賞12件が表彰された。
表彰式は6月4日シャレオ中央広場であった。
シャレオで表彰式をやるのは初めてだというが、市役所の中でするのでなく、こうした市民の行きかう場所で表彰式をやるのもいいことだ。
このデザイン賞は、市民が自薦他薦で応募し、市民が選ぶという趣旨で進められているからだという。
誰でもが、気安く表彰式に参加できるのはいいことだ。

ということもあってか、建築学会、都市計画学会の選ぶ賞と違って、何かぬくもりがあり、これからの広島市がこうありたい、あってほしいという気持ちが表れている。
デザイン賞といいながら、造形的な面だけでなく、そのコンセプト、造り出すプロセスを評価しているのもいい。
今年度から加わった「環境にやさしい街づくり部門」と「建材の再利用部門」には、特にそんなことを感じる。
「環境にやさしい街づくり部門」に選ばれたのは、障害者施設のひゅーるぽんの作った建物は、屋上に芝生が敷き詰められ、間伐材、土壁の自然素材を使い、たくさんの人たちボランティアで作ったという。
「建材の再利用部門」には「五月丘の家・蔵の移築再生」が選ばれた。
デザイン的にもなかなか洒落ている。
古民家の再生を長く手掛けてきた福島氏が、古い土蔵の土、部材を再利用し、細部に至るまで徹底して再利用に拘って建てた自宅建物のようだ。
サイン・アート部門には、橋の下のコンクリート面に太田側の美しさを描いている。
通常、橋の下はうす暗く、不良がたむろしたりし、通る時はちょっと怖いが、そんな感じを吹き飛ばしてくれるようだ絵だ。
市民のボランティア団体であるエコロジー研究会ひろしまが進めたプロジェクトだ。
国交省との交渉は大変だったろうと想像される。
夜景づくり部門では、夜の街をライトアップしようという京橋川のライトアップ事業も表彰された。
選ばれた人たちは皆感激し、これを励みに次に進みたいと発言していた。
素晴らしいことだ。
このひろしま街づくりデザイン賞は、平成6年に始まった。
当初は5部門だったが、順次対象が広がり、今年は9部門になった。
今年の応募は212件、そこから奨励賞を含めて12件が選出された。
かなりの激戦だ。
会場には過去10回の表彰の対象となった施設の写真も展示されていた。
累計で、70~80件位になるのだろうか。
あれもそうかと知るが、初めて見る施設もある。
広島には、こんなに沢山素晴らしい施設が創られているということを改めて知る。
文化遺産を次々と創り出しているということでもある。
広島市行政の巧みな仕掛けだ。
これらの作品をすべて載せたHPはまだないようだ。
HPを作り、全国に発信したらいい。
作品は、広島の文化芸術に大きな果たすだけでなく、観光客誘致にも繋がる。
ひろしま街づくりデザイン賞の果たしている役割は大きい。
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コメント
こんにちは。シャレオで表彰式ですか。開かれた役所という感じがしていいですね。ところで、今年の3月、通行止めになっていた宮島の登山道が復旧しましたね。宮島の紅葉谷公園からの登り口には、特別史跡・特別名勝厳島災害復旧工事とタイトルが付けられた看板があり、その中に、以下のことが書かれています。
「施工に当たっては現地の材料を使い、樹木は切らず、コンクリート面は目にふれないようにするなど特に自然景観との調和に重点を置き・・・・・」
宮島は自然美がいっぱいです。この看板に書かれている理念どおり、コンクリート面は目にふれないように配慮され、自然に癒される宮島になっております。自然を大切にすることも世界遺産に指定される条件でもありますが、こうした環境にやさしい配慮は欠かせませんね。
投稿: fuji | 2008年6月21日 (土) 00時36分
fuji様
成る程。
こうした目に見えない努力こそ、表彰の対象としたいですね。
近々、私も現地を見に行ってみます。
投稿: 元安川 | 2008年6月22日 (日) 18時39分