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2008年6月 3日 (火)

ドイツ映画「ヒットラーの贋札」

 相次いで2本のドイツ映画を見た。いずれもナチスと分裂国家東独の戦争犯罪を告発する作品で‘06年と’07年のアカデミー賞外国語映画賞を受賞した秀作だ。

 一つはこのブログで紹介した「シネマ クラブ・ひろしま」の第一回上映会の「善き人のためのソナタ」。舞台は冷戦下の東独。国家保安省の監視員は劇作家と舞台女優の恋人が反体制的と言う証拠を掴むように命令される。成功すれば出世が待っていた。しかし、盗聴器を通じて知る自由や愛に美しいソナタ…証拠をつかみながら、いつしか新しい人生に目覚めてゆく…。長くベールに包まれていた東独の秘密組織の実態、目に見えない戦争を告発し、’07年アカデミー賞外国語映画賞を射止めた作品。

 この「ヒットラーの贋札」は第二次世界大戦末期、ヒットラーの命令で実行されたナチス・ドイツによるポンドとドルの贋札作りを実話に基づいてスリリングに描いた作品。
 経済かく乱を狙ったドイツ軍は謀略工作の一環として贋札造り作戦を命と引き換えにしたユダヤ人を使って収容所で行う。拒めばガス室送りか銃殺が待っている。リーダー格の贋作師と偽札造りに抵抗する男の対立を軸に緊迫した画面が展開される。

 命を守る為の行為は正義なのか、死でもって自らの正義に殉じるのか…。同じユダヤ人同士の対立と葛藤がきめ細かに描かれて、背後に潜む人間の本性がむき出しにされて戦争を告発する。

 二つの映画で共通しているのは国家監視員の男が監視の盗聴を通じて人間性と愛に目覚めるのと同じように「贋札」でも正義に殉じる男に同調して行く心理と行動を見事に一致させ、偽ドル札の完成を遅らせ終戦を迎える。人間の尊厳への冒涜を戒めたこの映画の訴えは世界に共通した普遍的なものとして守っていくことが課題と言える。

 いずれも自らの国の過去の歴史の誤りをあからさまにして、世界に問いかけ投げかける映画製作の姿勢はドイツの開かれた国民性と国際性が評価されよう。

 ドキュメンタリー映画“靖国”に文科省が助成金を出しているので先にチェックさせろ…と言わんばかりの圧力をかける我が国の国会議員の狭量な精神的ありようは比べものにならない。二つの映画と靖国の3本立て上映も決して出来なくはない…。如何なものか?

 広島もこうした映画を通じて新たな戦争の脅威を排除する闘いの糧としたいものだ。
それが映画のビタミンと言える所以だ。

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