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2008年6月 7日 (土)

地震被害の四川省に思いを馳せる

 「天府の国」と呼ばれる中国の四川省が大地震に見舞われ甚大な被害が発生している。広島には四川に縁の人や企業関係が多く心配されている。
 
 広島と四川の関わりは’80年代当初、全国的に自治体の国際交流が盛んになり始めて頃、中国の省や都市との交流が一気に進め気配があった。県も各方面に交流のための情報収集をしていたが沿岸部の省や都市はほとんど先進県・自治体と友好提携をしていた。
 ところが当時は未だ省内の一都市だった重慶市を含む内陸部の要衝・四川省は山梨県と緩やかな交流を始めているだけで手つかず状態だった。

 当時の中国首脳は文革を乗り切って改革派と言われる鄧小平、胡耀邦、趙紫陽など四川省出身者が中心で遅れていた経済発展をはじめ何かと四川は注目されていた。
 県は四川の成都に駐在員を常駐させていたある商社の仲介で2年の調査期間をおいて友好提携に踏み切った。’84年(昭和59年)5月、当時の竹下知事を団長に県内企業団体各層から100人を超える代表団が四川省を訪問し、同年9月四川省の省長以下の代表団を広島に迎えて友好協議書を交わして交流が始まった。
 何せ、広さは日本のⅠ,2倍人口は9千万人(重慶を含んだ当時は1,2億人)と中国一の規模を誇る省で、オフィシャルな行事は何事も大げさである。

 以来農業・工業・教育文化などを中心に幅広い交流で隔年ごとに代表が行き来し、民間企業や大学も交流を促進してきた。自治体ではいち早く広島市が’87年(昭和62年)直轄市になる前の重慶市、’90年(平成2年)庄原市が綿陽市、’92年(平成4年)稚安市、’93年(平成5年)に東広島市が徳陽市と’01年(平成13年)に大竹市は歴史的な灌漑施設で知られる世界遺産の都江堰(市)と友好提携を結んだ。

 民間でいえば重慶にマツダと四川省に5社が進出しているほか事業交流をしている企業はかなりの数にのぼり、国内の自治体単位では殊更に係わりが大きく深い。

‘84年の交流団に取材班として参加し四川TV(電視台)から友好交流を働きかけられた。
翌年、山梨へ取材にきた四川TVのクルーが広島に足を延ばした。取材を担当しながら案内役も引き受けたのが縁となり団長で四川省対外友好協会会長、四川大学教授の許川氏の強い働きかけでRCCは四川TVと友好交流を結ぶことになり、四川との関係が深まった。
 
‘71年、国交回復前年の初訪中以来、時には一人でまた数名の取材チィームを組み、上海支局の開設準備に合わせてなど14~5回の訪中をした。このうち半分は四川省を訪問することになった。

 三国志とパンダの故郷であり詩人の杜甫が活動した四川には多くの歴史的観光地や都江堰や九塞溝、黄竜に楽山大仏、峨眉山など5つの世界遺産があり綿陽や徳陽市等の取材にも走った。
 四川省は中国松茸の本場で専らチベット族系の農民のテリトリーであちこちにマツタケ御殿と呼ばれる家が並び、柱や梁に独特の彫り物が見受けられた。

 四川省内には200近いTVとR局がある。規模は学校放送程度からキー局並みまでさまざまだが、日本でいえば電波監理局のような広播電視庁という統括組織の下に関係職員は2万人近くいてNHKを上回る組織だ。

 交流当初はドラマにドキュメンタリー、歌謡番組が中心でニュースや報道番組は“記事審査”部門のチェックを通過しないと放送されない仕組みな為、今日の取材のネタが放送されるのは1~2日後は当たり前だった。放送が国家統制にとっていかに重視されているかが伺える時代だった。しかし、徐々に統制は緩やかになり「日本の報道を学びたい」は関係者の強い願望だった。
 国営放送でありながらいち早くCMを取り入れ、TV番組専用新聞を有料発行して大きな財源にして無料化を実現し、これが全国に波及するなど先進的な取り組みにも成功した。

 今回の地震報道が国内でどれだけ放送されているかわからないが、日本のTV電波に乗る映像や情報を見る限りこの10年で大きく変わってきていることを感じる。北京に駐在中のRCCの後輩記者も震源地周辺の取材に駆け回っている。
 
 私が親しくしていた人たちの多くは既に退職したが最初にカメラマンとして広島に取材に訪れ、訪中の度に取材や手配に協力してくれた王路明氏は今や四川CATVの社長で陣頭指揮に当たっていることだろう。

 成都では大きな被害は出ていないようだが省内の放送局の施設や関係者の被害が大きいことが予想される。

 広島県や議会、広島市をはじめ交流各自治体も見舞金などの準備を進めている。
 昨日に続いて今日も日本の救援隊が出発する。
 不幸な災害であるがこうした事態を通じて日本と中国の絆が一層強まることと救済の実をあげてほしい。
 犠牲者の冥福を祈り被害がこれ以上拡大しないことを祈るばかりだ。

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