宝の持ち腐れ?
原爆資料館の1階ロビーに大きな太鼓が飾られているのをご存知でしょうか
民芸調に装飾されていて見るからに和太鼓ではないことがわかります。広島市と韓国大邱市が姉妹都市提携した10年前、大邱市から送られた逸物です。
10年間、飾られたままです。ところが、最近ある人が、「フラワーフェスティバルの時外に出して、市民に観てもらい音色を楽しんでもらい、また自ら叩いてもらったらどうだろうか」と提案しました。同席していた方々も「ぜひやりましょう」と同意されたそうです。
この太鼓、高さが2メートルあまり重さ500キロもあって、現在のところへ収めるのに大変な苦労があったそうです。「入ったものは出るだろう」と思われましたが、事務方が業者に尋ねたところ、なんと100万円を越える見積もりが出てきたそうです。ここで暗礁にのりあげました。
何とか知恵がないものか、関係者が寄り集まり知恵をしぼりました。「1回叩く毎に100円カンパしてもらいましょう」誰かが「グッドアイデア」といいました。ところが別な人が「太鼓の所有者である広島市と管理者である平和文化センターがたとえカンパであっても営業行為はできません。また市民の寄付ということになれば税を含めて別の問題も生じます」と指摘しました。一同シュンとなりました、また誰かが言いました。「金をかけずに人力でやりましょう。コロの要領でパイプかパチンコ玉を敷きつめて転がしましょう」誰かが拍手しました。でも、またしても問題がありました。丸い太鼓を、人力とはいえ、どういう風に持ち上げたらいいのでしょうか、また外へ出した太鼓を演奏する場へどう運んだらいいのか、やっぱり大きな台車か車が要ります。タダというわけにはいきません。
こうして数日がたち、結局今年のフラワーには間に合いませんでした。
あの大きな太鼓が祭りの会場に飾られて、勇壮で堅固な親善の音色を響かせることができたなら、新しい祭りの象徴にもなるでしょう。
どなたか知恵をお聞かせください。お願いします。
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