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2008年3月16日 (日)

府中家具

府中市の街を走ると、街のいたるところに家具メーカーの看板を見かける。
町の案内図を見ても、家具のメーカー、店舗が街を覆っているのがわかる。

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街の端には府中家具木工資料館もある。
箪笥、長持ち等懐かしい家具が展示されている。しかし今ではだれも見に来る人はいない。
駐車場には草が生えている。今年の3月一杯で閉館されるという。寂しいことだ。
この府中市には、かっては全国から買いにくるトラックがあふれ、街の道路は渋滞したという。そうした人たちを接待する近郊の温泉街も栄えたという。
そんな面影いまではどこにもない。
府中家具のメーカーの惨状は酷い。
その理由はいくつかある。
戦後の焼け野原になってしまった街に建てられる住宅でも、マンションでも、箪笥に代わってクローゼットが、茶棚に代わってシステムキッチンが造られるようになり、本棚は壁にビルトインされるようになってしまった。畳の部屋に家具として置かれていたものが、どれも必要なくなってしまったのだ。生活のスタイルも欧米式の椅子の生活になったとき、ちゃぶ台や座布団も消えた。それが格好いい生活スタイルだと思われていたのだ。
豊かになって、狭い部屋に物があふれ出すと、組み立て式のスティール家具が普及した。そこでは木造の家具は、なにか古臭いもの、格好悪いものと見られていた。
そういえば、ヨーロッパでは、椅子は先祖代々受け継がれると聞いて、不思議な感じがしたことがある。
しかし、近頃になって、何でもかんでも壁に組み込まれ、扉の向こうに納められてしまうと、部屋の中がなんとも殺風景になってしまうことが感じられるようになって来た。組み立て式のスティールの棚も味気ないと感じるようにもなった。
そんなとき、田舎の家にある箪笥とか、気の利いたデザインの木製の棚があると何かホッとするのに気付かされる。
今改めて木製家具の良さが理解できるようになってきたようだ。
ダイニングルームにも、リビングルームにも、ちょっとシャレたデザインの木のテーブルと椅子、そして棚が欲しいという時代になったようだ。
府中家具の出番が回ってきたのだ。府中家具のメーカーでもそんな時代の変化に応えるように、新たに様々取り組みされている。
アメリカで開催された「ラスベガスマーケット展示会」へも出品した。
そこではJAPANブランド育成支援事業で開発した家具類を出展し、デザインや品質面で高い評価を得、多くのバイヤーと商談することが出来たという。
産地ブランド「府中家具」の商標登録と新しいロゴマークも決まり、これからは、ブランドのイメージアップとPRに努め、ネット販売での売上げをアップさせる活動も始めるという。
家具のように重くて、大きくて運ぶのも大変なものは、ネットでのPRと販売が有効だろう。
府中市には、まだまだ木製家具を作る伝統技術が残っている。
これからは府中家具のメーカーが手を組んで、家具デザイナーの養成、マーケッティング部門の強化をすることが必要だ。
府中家具もようやく復活の契機を掴んだようだ。
広島市内でも幾つものインテリアショップが生まれている。
そんなお店で、新しく作られる格好いい府中家具を見たい。
復活する府中家具が楽しみだ。

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