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2008年3月15日 (土)

身の丈にあったまちづくり

 府中市の街を走るとあちこちに府中家具のメーカー、お店の看板が目に入る。しかし街を歩いている人はいない。看板もお店もさび付き、なんとも寂しい街になってしまっている。
 府中市は、まちづくり3法を契機とし、最近「身の丈にあったまちづくり」をテーマをとして、まちづくりの基本計画を変えようとしている。
 府中市の変化の経過は、大変興味深い。人口集中地区(DID)が、1960年には32ha、2.3万人(赤く塗られた地域)であったが、1995年には面積は倍の70ha、人口は殆ど同じ2.5万人(色を塗られた全ての地域)になった。
 しかし膨らんだだけならいいが、その結果、いささか恐ろしい現象が起こった。街の発展を支えた府中家具を中心とした製造業の売り上げが減少したとき、人口も同時に減少し、そのあげく少子高齢化も起こっていたのだ。売り上げはこの10年間に4割近くも減少し、人口は1割以上減っていた。しかも現在に至るも、街の人口集中地区、DID地区内の人口の減少は止まらない。
 駅前商店街は寂れ、シャッター街になってしまった。街のあちこちにある家具の工場は錆付き、人の出入りも少なくなってしまっている。ちょっと買い物をするにも、車に乗っていかなければいけない。 医者にいくにも、どこにいくにも車がなければ生活できない街になってしまった。街からは賑わいが消えた。これでは生活するのに困るだけではない。街の魅力もない。見かけは発展したが、中身の充実は伴わなかったということである。
 何もこうした現象は、府中市だけのことではない。日本の都市のあちこちで見られることだ。府中市は、それをよりシンボリックに示しているだけだ。

4

 市民も、さすがにこの状態には危機感を持ち、今では、さまざまの市民活動が始まっているという。閉鎖していた古い旅館「恋しき」の再開はその代表例のようだ。
 府中市は道路とJRは立体交差にし、道路網を整備したいということに、いままで拘ってきたが、立体交差はもう無理だ、止めるという。これからは「身の丈にあったまちづくり」を進めるという。
 こうして改めて見てみると、こんな殺風景な街にしてしまった犯人は、どうも車中心の街にしたからだといえそうだ。車社会は、誰もが便利だと思い、豊かな生活を保障してくれると憧れた。実はそうではなかったということのようだ。
 「身の丈にあったまちづくり」とはどうしたらこの車社会から脱皮できるか、そして歩いて暮らせる街にするにはどうしたらいいかを考えることのようだ。それは街を小さくする、街を縮めるということでもあるのだろうが、容易なことではなさそうだ。
 これからの府中市の変化に注目したい。

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