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2008年3月28日 (金)

出版「被爆二世」の精神を託す

 昭和47年(‘73年)に「被爆二世」~その語られなかった日々と明日~が出版された。広島記者団被爆二世刊行委員会が執筆、歌人の深川宗俊監修である。最近、顔見知りの若い記者から「被爆二世」を読ませてほしいとの申し入れがあり、貸した。
 
 昭和40年、被爆二世の名越史樹ちゃん(当時4歳)が白血病と診断され、3年後7歳の生涯を終え記録「ぼく生きたかった」が出版され「被爆二世」問題がヒロシマの秘かな課題となっていた。被爆者自身の対策が山積している当時、2世問題は「差別を生みかねない」とどちらかと言えばタブー視された面もあって手つかずに近い状態だった。
 当時のマスコミにとって広島は他の地方都市にない「原爆問題」という特別なテーマを持った地域で、記者修行にとっては魅力的な地域で、やって来る若い記者たちは意欲的な取材に走り回っていた。

 そんな時期、「被爆二世」は企業の壁を乗り越えて「真実の報道を通じて、世界の平和を守り」「言論出版の自由を守る」日本ジャーナリスト会議の広島支部(昭和42年結成)の学習会の中から生まれた。県内の新聞、通信、放送の20~30代の若い記者たちの勉強と交流の場だった。「被爆二世について勉強しよう」という動機から「共同で出版しよう…」と飛躍し、有志が集って半年間、時に合宿しながら無我夢中で取り組んだ。広島支部の仲間だった記者たちも東京、大阪、京都、北海道、沖縄から原稿を寄せた。

 当時、支社も通信部もないのに出身地の呉に配転され「不当配転の撤回闘争」していたベテラン記者が和解を勝ち取り本社の出版部長に着任されたのに合わせて広島の仲間からのエールとして出版をお願いした。厳しい指導も大いに勉強になり、当時としては異例の1万部を発行し、その後2千部の増刷をした。

 ここでは敢えて内容には触れないが①被爆二世の周辺②原水禁運動と被爆二世③被爆者を取り巻く医学問題と体制④国と自治体の被爆二世⑤朝鮮人被爆者と二世など『被爆二世』を取り巻く問題の過去と未来を社会的、医学的にも探った力作で翌年のJCJ賞を受賞した。

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 昨年広島支局に転勤して間もなしに「ヒロシマ記者団」の出版について聞いたと言う彼は「被爆二世」を手にして、こんなことが出来たんですねと感心しきりだった。
 この内容が、彼をどれだけ納得させられるものか分からないが「被爆者認定」問題にやっと一定の目鼻がついたが、二世問題はいまだに糸口さえ見つかっていない。
 私たちが積み残してきた被爆二世問題の前進や解決に向けたヒロシマ記者の魂に火をつける役割が託されることを期待したい。

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