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2008年3月21日 (金)

映画「草の乱」は現代の鏡

 「シネマ・クラブ・ひろしま」の立ち上げを準備中の若者たちの企画で秩父事件を描いた映画「草の乱」を見た。
 怒りと悲しみを重苦しさで包んだような気持の中に人の優しさと温かみが伝わる清々しさがる。120年前の歴史はまるで今を写しているような、同質の政治や社会問題を見事に切り取っている点は上映普及の対象映画としてお薦め出来る秀作だ。

 米作が難しい秩父の農家は養蚕を生計の柱にしていたが明治の元老山県有朋を頂点にした政府はデフレ政策を推し進め軍備拡大のための増税を強行した。結果、生糸の価格は暴落し養蚕農家はどん底に陥り、高利貸しの借金に喘いで破産や自殺者が相次いだ。そんな窮状に板垣退助が興した自由党が動きはじめ、生糸商家の若旦那の井上伝蔵が同志と共に“困民党”を立ち上げる。伝蔵らの魂を絞るような説得は観る者の胸を震わせる。
 「高利貸しが裁判官に賄賂」の事実を掴み、政府打倒しか無いと「税の軽減、高利貸しの借金据え置き」「自由自治」の旗をを掲げ、略奪や女性への暴行など禁止5ケ条の軍律を持って武装蜂起する。軍勢は1万人に膨れ上がるが政府軍と警官の前に9日で鎮圧され13名は死刑となる…。 

 秩父事件は明治17年1884年、埼玉県秩父郡で起きた重税に苦しめられた農民の政治向けた怒りの武装蜂起だ。政府は自由と民権への情熱を「暴動」の名のもとに鎮圧し、日本の近代史から長く封印してきた。隠されたこの事実に「事件120年の記念作品」として「郡上一揆」や「ひめ百合の塔」など社会派の神山(こうやま)征二郎監督が30年来夢見てきた映画化に取り組んだ。こうした自主制作映画では破格の4億5千万円を全国の数千人が出資し、全国各地から8千人のエキストラが出演する壮大なスケールで描かれ、全国各地の映画センターを中心にした上映会で50万人が鑑賞している。
 
 嘗て「井戸塀政治家」と言う人達がいた。私財を投げ打って政治に取り組んだ結果残ったのは“井戸と塀”だけだった。今時の金権政治家と違って私利私欲を捨てて国のため国民のために働いたことが「井戸塀」の誇りでもあった。
 ここに登場するリーダーたちは資産や家族も犠牲にし「命を懸けて権力に対峙した」民権政治家で“井戸塀”を遙かに凌ぐ政治家のルーツを見る事が出来る。

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『草の乱』上映希望などご相談は
<広島映画センター>へ
 TEL:082-283-1119

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