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2008年3月 3日 (月)

知の危機 ?

 大学全入時代になった。誰でも希望すれば、大学に入れるようになった。こんな時代が来るとは、誰も予想していなかった。学士さまとして、大学生が尊敬された時代もあった。今でも大学さえ出れば何とかなると思って、親は懸命になって子供を大学にいかせている。
 しかし現実は大学をでたからといって、特別待遇されることは殆どなくなってしまっている。すでに、広島市役所の採用試験は学歴不問だ。日本の大学は昔から入るのに難しく、出るのは易しいといわれてきた。そんな状態で、大学卒といっても価値がなくなるのは当然だろう。ある大学では、中退したほうが偉くなるとさえいわれている。優秀な奴は大学に早く見切りをつけるが、バカはいつまでも大学に残っているといわれていた。
 それはさておくとして、先日の中国新聞に、中国地方には大学は36校あるが、その3分の2、24校は定員割れを起こしているという。4校は定員の半分にも満たないという記事が載っていた。
 大幅な定員割れから経営難に陥り民事再生法の適用受けた萩国際大は、福祉系の学部に改組し、山口福祉文化大と名称も変更したが、それでも昨年の入学者は24人だったという。
 どの大学も学生の確保に必死だ。とりわけ広島は受験生の草刈場になっているという。昨年は県内の進学者15,300人の半分が県外に進学しているという。また下の図をみれば、広島市内の大学の学生数はここ10年間については少し減っている。この図では広島市の学生数がやけに少ないように見えるが、本来広島大学の11,036人、近畿大学工学部の2,300人を足した数字、約44,000人が広島市内の学生数と見なすのが妥当だろう。ということでは、広島市がとりたてて学生数が少ないわけではない。人口比でみれば、札幌や仙台より多いくらいだ。この図だけでみては誤解してしまう。図や表を見るときは、そうしたことにも注意する必要がある。中国新聞の記事もそれがわかっているからだろう、広島市だけが少ないとは書いていない。

P1

 しかしいずれにしろ広島県内の大学は、何か抜本的な手を打たないとやばいということは確かだ。広島市内でパイの奪い合いをしている隙に、東京の大学にごっそり持って行かれてしまっていたのだ。広島市内の大学、専門学校が手を取り合って、共同戦線をはって頑張ることが必要なようだ。
 まあ、東京がそれほど魅力的な都市でなくなっていうことは確かだし、大学の価値もなくなってきているから、それほど慌てることはないともいう人もいる。しかしなんとかしないと、広島から大学が消えてしまう恐れがある。
 アメリカの大学にも危機はあった。その危機を乗り切った典型的な例はハーバード大学だという。まず財政的基盤を安定させるために積極的に寄付を集め、それをベースにした基金が、今では297億ドル=3.2兆円になるという。凄い額だ。それの運用益が毎年20%近いというのにも驚く。単純に計算すれば、運用益だけで年間6千億円になる。ちょっとやそっとで、太刀打ちできそうにない。その豊富な金に物を言わせて、世界各国から優秀な頭脳の教授と学生を集めているのだ。留学生も多い。学部学生で9%、大学院は30%という。東大の大学院が外部からの学生を30%にするというのは、こんなところに根拠があるのだろうか。
 しかしハーバード大学では、毎年年度末になると、教職員に学部毎の決算書が作られ、お前の年俸はいくらだといわれる。これは、ちょっといい感じはしない。年俸交渉もあるようだ。日本の大学でそんなことをしている大学は1つもないだろう。


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