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2008年3月13日 (木)

春を呼ぶ“沈丁花”

 我が家のベランダにある鉢植えの沈丁花がいい香りを放っている。昨年の暮れに小さな赤い蕾がついて2ケ月余り、今年は咲かないのかと思っていたら気温が15度を超えた2日前に可憐な花が咲き、今年も馥郁とした香りのプレゼントが来た。
 春を呼ぶ花と言われているが自然は正直なものだと思う。

 「チンチョウゲ」とも言うが学名は“ジンチョウゲ”で原産地は中国南部で日本には室町時代に栽培されていたと言う記録があるそうだ。名前の由来は沈香という香り似ているのと葉形が丁子に似ている所から来ている。

 草花の栽培が下手でほとんど枯らしてしまうので、最近はあまり買わないが沈丁花だけは我が家で長寿を誇っている。もう10数年も前に買ってきた鉢植えの20センチほどの木は40センチくらいに生育し、毎年小さな花をつけている。

 夏のクチナシ、秋の金木犀と並ぶ香りのよい花木で中国では縁起が良い庭木としても珍重されて来たそうだ。実家の庭にも同3種があって季節ごとに良い香りを振りまいていた。

 因みに花言葉を調べてみると「栄光」「永遠」「不死」「不滅」など縁起の良い言葉があり、香りだけでなく中国で珍重された習わしが判る。
 それにしても沈丁花には雄雌木があるが花をつける日本にある木は雄木で種をつけないため専ら挿し木で増殖するそうだ。
 蕾から開花までが長いのが特徴で気温が上がるまでじっと寒さに耐えながら開花を待ち、開化で一気に甘酸っぱい香りを放つ木の持ち味が「春を呼ぶ花」の意味合いだ。
 
 公園や家庭の生垣にも重宝されると言うので平和大通りや平和公園を散歩中に探してみたが見当たらない、と言うか嗅ぎあてらず発見に至っていない。
 冬の間に大切に養生されていた平和公園の桜並木もシートや柵が解かれて蕾も膨らみを増し開花を待つだけになった。河岸の雑草の間に名も知れない小草が花をつけている。
いよいよ春本番だ。(3月9日)

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