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2008年2月10日 (日)

原爆症認定に新基準

 被爆者が認定を求めて国を相手に起こした集団訴訟で六連敗中の厚労省は新しい原爆症の認定基準の原案を示した。
 「前進」と評価される一方「薬害肝炎」と同じように、どこまで認定されるか運用に不透明な点もあって、なお不安を残している。

 この見直しは係争中の裁判が相次いで敗訴する中で、昨年8・6式典に出席した安倍首相が言及し、与党プロジェクトチーム(PT)が昨年末に纏めた案を厚労省が丸呑みした形の「新基準案」となった。
 当初、厚労省は従前から使ってきた被爆と病気の因果関係を統計的に判定する「原因確率」に拘った。しかし、被爆者や与党PTは現在の審査が少ない予算の枠内(被爆者の1%に満たない2200人:月14万円の医療特別手当支給)に認定数を抑え込む「被爆者認定切り捨て」施策と反発が強く取り下げた経緯がある。

 新しい基準は全面的に改めて「迅速かつ積極的に認定する」との画期的とも言える方向を示し、①爆心から3、5キロ以内の直接被爆②百時間以内に爆心付近への入試市被爆を軸に癌や白血病など特定の病気は自動的に認定する。年間の認定は亡くなった後を埋める20人程度だったのを最大1800人まで増やし、新年度予算に36億円を上乗せする。
 
 放射線を浴びた被爆者の対策について国は長年一貫して何の対策もない一般戦災者を引き合いに遅らせてきた。これに対し被爆者は癌や白血病が“死の病”と言われた時代から40年余、命をかけて司法の場で「放射能を浴びたという原爆の特殊性」を訴え続け国から結果的に医療法から援護法まで引き出した。集団訴訟では多くの死を乗り越えて、ここ2年間に相次いで被爆者の勝訴判決を導き定着して来た。

 これ以上裁判を継続しても国が逆転勝訴できる可能性が極めて低い状況の下で、昨年夏から与党PTが動いた。官邸も安倍首相を動かし…今回、福田首相も「薬害肝炎」に続く政治判断にいたったもので決して国が積極的に決断したものでは無い。従って、今後の厚労省の運用に不安が無いとは言いにくい問題がある。
 新被爆者認定にこれ程の時間を掛けなければならなかったかを考える時、国が掲げる「唯一の被爆国」や「非核三原則」「核廃絶」は米国に対して腰が引けた日本政府の政治姿勢が反映したお題目だったのではないかと疑いたくなる。

 遅きに失したとは言え新認定基準が名実ともに米国をはじめ世界の核保有国に対する『核廃絶要求の背骨』になるような日本の政治姿勢になることを期待したい。

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