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2008年2月15日 (金)

交通科学館と被爆電車

 交通科学館の広場に、2006年7月から、広島電鉄の被爆電車654号が展示されている。この電車が作られたのは1942年という。ここに展示されるまで、現役で走っていた電車である。というから、60年以上働いていたわけである。乗用車の寿命は大体10年ちょっとであるから、凄い。

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 古いというだけでも、この電車の歴史的価値はあるし、交通機関としての路面電車は、今全国各地で見直されているが、その路面電車をきちんと守ってきたということにも価値はあるが、被爆電車としての価値、意味はもっと遥かに深く、大きい。
 戦時中、男は皆戦地にいっていなかったため、被爆した当日も、今の鈴峯女子短大の女生徒が運転に当たっていたという。この路面電車は、当時としては最新鋭の電車であったため、皆運転することに大変な誇りを感じていたようだ。広島が被爆し、全てが破壊され焼け野原になってしまった時も、被爆した翌日には、もう広電の社員は出社し、路線の片付けをし、架線の整備をし、電車の修繕をし、被爆した3日目には、電車を動かすことが出来たという。被爆した市民は、それこそ何も持っていなかったので、料金はとらなかったという。皆無料で乗せたという。
 こうしたことは、市民をどれほど勇気付けたかは容易に想像できる。広島市が復興していく上で、広電の果たした役割は大変大きかったであろうと思う。その社員の努力と、志をこの被爆電車を展示することで、永遠に語り継がれていくことの意味は大きい。先人たちの努力に対し改めて感謝したい。
 広電には、現在は6両連結の低床のLRTグリーンムーバーが導入されている。被爆電車でもあるこの電車は1両で運行されるから、公共交通期間としては極めて効率が悪いということもあって、新しい電車にどんどん変わっていくのは止むを得ないことだ。
 しかしこうして被爆電車が保存されることは、人類にとって大きな意味があることなのだ。そしてそれは交通科学館にとっても、大きな存在意価値が生まれたことにもなる。
 被爆電車が永遠に保存されることを願っている。

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コメント

被爆電車はさらに2両(651、652号)が現役で営業運行を続けています。これらは保存の意味を込めて限界まで営業運行されるものと思います。
被爆電車を残すことで原爆を語り継ぐという歴史的価値を認識してきた広島電鉄に敬意を表したいと思います。

りん様

コメント、どうもありがとうございました。
被爆電車は今日も走っています。
これからもズーっと走っていて欲しいですね。

古くて、たった1両編成の車両を走らせるということは大変だろうと思います。
広電の社員の方々に、改めて感謝したいと思います。

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