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2008年2月29日 (金)

「フリーター、ニート、臨時、パート…」

 少し前、テレビのワイドでショックを受けた。まだ30代のホームレスの男性がゴミ箱をあさっている。やがて1冊の漫画本を拾い上げた。彼は、次のゴミ箱へ移動する。カメラは丹念に彼の後姿を追った。「1冊50円で売れます。今日は8冊拾ったので400円、晩御飯にありつけます。」彼はインタビューに答えていた。
 「派遣」「嘱託」「臨時職員」「日雇い」「アルバイト」「パート」「ニート」「フリーター」「ネットカフェ難民」あげくは「ホームレス」……身分の不安定な人たちの呼称が満ち溢れている。なぜ、このような時代になったのだろうか。多分ここ20年間ほどの間で起こったいくつもの複合的な条件によってもたらされたものだと思う。しかも、それは自然条件ではなく、一定のある意思が働いて今日に至ったのではないか。バブルがはじけて日本経済にかげりが見え始めた頃、「低賃金労働者」を作り上げて労働コストを引き下げる、つまり人件費の抑制が資本にとって重要な命題となった。

 問題のひとつは、「労働者派遣法」で専門職種の人材派遣が法律で認められたことだ。特殊な「専門職」であるべき「派遣」が見る間に拡大されていった。同一会社で一般社員と派遣社員が同じ仕事に携わる光景が当たり前になった。
 これによって会社が負担する人件費は、半額から三分の二に減った。「グッドウィル社」の悪行は、その副産物である。

 もうひとつは、労働組合の弱体化である。新しいデータによれば、広島県内の組織率はわずか20・2%で、データの存する昭和30年以降では、最低の数字だそうだ。労使対等を謳い、労働者を保護すべき労働3法はすでに無力化している。言葉は悪いが労組の存在は「ごまめの歯軋り」「蟷螂の斧」に成り下がってしまった。 

 ほかにもまだまだ問題はあろう。だがこうした中でいま「派遣」や「フリーター」の労働組合が声を上げ始めた。大正の「女工哀史」昭和の「三池炭鉱」につづく平成の「フリーター運動」になるか、七転び八起きのすえの労働者の知恵と力の結集を期待したい。

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